0001きつねうどん ★
2023/03/19(日) 08:13:20.29ID:cKZAXb4Ghttps://magmix.jp/wp-content/uploads/2023/03/230215-kyojinkuribotti-01.jpg
星飛雄馬とライバルたちが描かれた「巨人の星 Special Blu-ray BOX」 (C)梶原一騎・川崎のぼる／講談社・TMS
スポ根野球マンガの先駆け的存在である『巨人の星』（著：梶原一騎・川崎のぼる／講談社）の主人公・星飛雄馬は、スタジアムの外でも衝撃的なエピソードを残しています。50年以上の時を経た現在もたびたび話題になるのが、星飛雄馬がクリスマスをたったひとりで過ごしていた「クリぼっち」の話です。
下積み時代にクリぼっちを経験したのかと思いきや、なんと飛雄馬がプロ野球選手になってからでした。きらびやかな世界にいるスーパースターがなぜ「ぼっち」になってしまったのでしょうか。
『巨人の星』は1966年から週刊少年マガジン（講談社）で連載された、昭和を代表する野球マンガ。熱血的な野球指導をする父・星一徹とともに、幼少期から厳しい訓練を重ねる飛雄馬の姿が印象的な作品です。特訓の甲斐もあって飛雄馬は読売巨人軍に入団しましたが、野球ひと筋の生活を過ごした影響で野球以外のことには興味を示さないイメージの人物像に仕上がっています。
そんな飛雄馬が、ライバルである「アームストロング・オズマ」からかけられたひと言に心を揺さぶられ、並々ならぬ思いでクリスマスへと臨むことになるのです。
ある日のこと、オズマは飛雄馬に「俺には野球に関係ない友人はひとりもいない。俺とお前は野球ロボットだ」と発言しました。さすがの飛雄馬も傷付き、ロボットではないことを証明するために人間らしい行動を始めていきます。
まず飛雄馬が取った行動は、球団との年俸交渉の場でゴネてみること。彼が考えるロボットではないことの証明方法であり、「心を持たないロボットであればゴネないはず」という浅はかな考えから起こした行動でした。
さらにはロボットは恋をしないだろうと考え、ナンパをしてみます。そこは流石にプロ野球選手とあって成功し、女性と一緒に当時流行していた「ゴーゴーダンス」に興じますが、なんともぎこちない踊りを披露してしまいました。
「非ロボット」を証明するためにたどり着いた先が、TVアニメ第92話で描かれたクリスマスパーティー計画。なんと1週間前から準備に取りかかり、巨人軍の寮の一部屋を鼻歌まじりにペンキで塗り始め、ケーキも予約してしまいます。野球を通じたライバル3人と姉の計4人に招待状を送り、飾り付けもバッチリ仕上げて迎えた当日。準備万端の彼を待っていた結末は意外なものでした。
部屋の壁をペンキで塗り、綿密に準備をしたパーティーの結果は？
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目に炎を宿した星飛雄馬が描かれた「巨人の星 Special Blu-ray BOX 1」のパッケージ（キングレコード）
クリスマス当日、飛雄馬は上機嫌に三角帽子を被り、巨大なケーキや七面鳥の前で仲間たちを待ちます。ところが待てど暮らせど一向に仲間達は現れず、時刻は22時に。不安になった飛雄馬が仲間たちに連絡をとると、最大のライバルである花形満からは「君と僕との間に交わされる言葉は勝負のみ」。
仲間たちは野球だけでつながる関係だったことが露呈してしまいます。頼みの綱であった姉からは「ザンネンユケヌ」という電報のみが送られ、とうとうひとりぼっちのクリスマスを迎えてしまいました。
