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▲カトリック正義具現全国司祭団主催で20日午後に全羅北道全州市の豊南門広場で開催された「検察独裁打倒と買弁売国独裁政権退陣要求時局ミサ」/聯合ニュース

 カトリック正義具現司祭団は20日、全羅北道全州市で尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の退陣を求める時局ミサを開催した。尹大統領就任後にカトリック正義具現司祭団が政権の退陣を求めるのは今回がはじめてだ。ミサでは尹大統領を「土着倭寇」「サタンに取りつかれた」などと露骨に非難する発言も相次いだ。


 正義具現司祭団は20日午後7時から全州市内の豊南門広場で1時間10分にわたり「検察独裁打倒と買弁売国独裁政権の退陣要求時局ミサ」を開催した。全国13教区から100人以上の神父や修道女が参加し、一般信徒や市民も含め警察の試算で500人以上が集まった。参加者はミサ前に殿洞聖堂から豊南門広場まで「尹錫悦退陣」「自主独立民主回復」などと書かれた札を手に約300メートルをデモ行進した。

 この時局ミサで司式者を務めた正義具現司祭団のキム・ヨンシク代表神父は「(この政府は)労働時間を拡大し、労働組合を腐敗した集団などと追い込んで国家保安法により家宅捜索を乱発した」「韓米日体制の協力強化という口実で独島海上にはミサイルが飛んでいる。現政権は、惨たんたる思いを持つしかないようにしている」と批判した。

 キム代表神父はさらに「尹大統領は誰のための大統領なのか」「政権を退陣させ、新たな希望の国を作るべき時が来てしまった。崇高な思いを神様に伝え、われわれの足りなさを神様が満たしてくださると信じてミサを奉献する」とも述べた。

 説教を担当したカトリック全州教区のキム・ジンファ神父は、尹大統領と岸田首相がオムライス店で交流したことに言及し「日本に膝を屈し、へつらって謝罪を物乞いしながら最高級の和牛、さらにチーズオムライスなんかを食べて楽しんだ」と非難した。

 キム・ジンファ神父は昨年、尹大統領がニューヨークを訪問した際の「こいつら」発言の問題にも触れ「最近このひどい悪魔がとりついた人間は全国民にヒアリング評価も強要した。(バイデンではなく)『ナルリミョン』と言った。大声でわめき立てながら目をむいた」「汚れた霊よ、その人から出ていけ」と述べた。

 キム・ジンファ神父は「われわれは惨たんたる思いで、しかし断固たる決心を持って言わねばならない。憲法をじゅうりんしわれわれの自尊心を踏みにじったのだから、もう降りてこい」「われわれは民衆を裏切り日本に頭を下げる土着倭寇に王として侍ることはできない」とも訴えた。「正義の神様はわれわれの側」とも主張した。

 正義具現司祭団はミサが始まる前にホームページで「絶体絶命の時に泣訴します」と題された声明を発表し「尹錫悦政権が歴史に長く輝くことを心から祈願し、梨泰院惨事で退陣を求める声が高まった時も、まずはわれわれの生活方式を変えようと期待を持ち続けたが、今日は大統領の勇退を求める」との考えを示した。

 この声明で司祭団は「新しい道を恐れて背を向けることは万民共通の慣性だ。これ以上それはできない。それだと明日を約束できないからだ。やってきたことと同じことはできないこの世の中、生きてきた通り生きていては滅びるしかないので、根本から変えて新たに出発した3・1精神で今日の災難に立ち向かおう」と呼びかけた。

キム・ミョンジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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