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2023/03/29(水) 21:00:04.67ID:692Cy5W9https://news.yahoo.co.jp/articles/ed733e4f934405774290d2a18fbc9ba6372a460b
京都・亀岡市で、保津川下りの船が転覆した事故で、別の船からとらえた事故直後の映像を入手した。
撮影した女性が、事故直後の緊迫した様子を語った。
京都の観光名物「保津川下り」の船が転覆した事故。
FNNは、事故発生直後の映像を入手した。
人気の川下りを楽しむ観光客。
この船は、転覆した船の30分後に出発した。
事故現場に近づくと、船頭が異変に気づく。
オールをこいでいた船頭の1人が、素早く進行方向に顔を向けると、突然こぐのをやめ、一点をずっと見つめている。
視線の先は、川の中心部。
そこに人影のようなものがあった。
撮影者「船頭さんが、『えっ?』ってどよめく瞬間があるのですが、おそらく画面左側に、舟の残骸かなにかがあったんでしょうね。進んでいくと、画面の中央右くらいに人が立っている」
楽しいはずの川下りが一転、当時の緊迫した様子を撮影者が語ってくれた。
撮影者「その方が、救命具をつけた状態でぼーっと立っている状態。そこからまた進むと、左側の岸に負傷者の方がいっぱい並んでいて、『助けてください』っていう声で異常に気づいた。それまで陽気にしゃべって下っていたが、一瞬にして空気が凍りついた」
28日午前、保津川で川下りをしていた船が転覆し、乗客25人と船頭4人が川に投げ出された。
この事故で、船頭の田中三郎さん（51）が死亡。
別の船頭が、29日現在も行方不明のまま。
乗客は全員救助され、9人が低体温症の疑いなどで病院に運ばれた。
事故が起きたのは、保津川下りのスタート地点から15分ほど進んだ「大高瀬」と呼ばれる急流ポイント。
船頭は、勤続9年から30年のベテランで、経験豊富だったという。
当時、船には4人の船頭が乗っていた。
進行方向の先頭には“棹（さお）”と呼ばれる、進路を整える役割の人。
そして、船の推進力となる“櫂（かい）”が2人。
最後尾には、船を操る“舵（かじ）”。
事故は、なぜ起きたのか。
29日午後、事故当時の状況について、組合の担当者らが会見を行った。
保津川遊船企業組合・豊田知八代表理事「舵を持っていた船頭が、水をかく舵の動作で、力が抜けていく、空振りの動作をしたと報告を受けた。（舵の船頭が）バランスを崩し、舟から落ちた。舵の方を向いて仕事をしている“櫂引き”の人間が落ちた瞬間を見て、素早く舵を持ちに走って体勢を立て直す、リカバリーするためのことをしていたが、やっている最中にも、舟はどんどん下っていき、航路を外れ、大きな岩に激突してしまった」
組合によると、船を操る“舵”と呼ばれる船頭がオールの操作をミスし、川に転落。
ほかの船頭が立て直そうとしたが、急流を抜けたところで岩にぶつかり、転覆したという。
引き揚げられた船を見ると、先端部分に大きな穴が。
衝撃のすさまじさがわかる。
撮影者「（川に浮いていたものは?）オール（櫂）もありましたし、舟の何か、木でできているんですけど、木くずみたいなのとか、あとは、前に乗っていた方の荷物とか靴だとか」
事故から一夜明け、現場付近では、行方不明になっている船頭の捜索が今も続いている。
