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フェリーと桟橋を紙テープでつなぎ、別れを惜しむ教職員や島民ら=宮崎県延岡市島浦島のフェリー乗り場で2023年3月30日午前11時1分、荒木勲撮影

 宮崎県延岡市の離島・島浦島の小中一貫校、市立島野浦学園で30日、異動する教職員7人の離任式があった。フェリー乗り場では教え子らが思い出を胸に島を離れる恩師との別れを惜しんだ。

 離任式を終えた教職員らはフェリー乗り場で待っていた教え子や住民らから花束や記念品を贈られた。島で3年勤務した土井始教諭(40)は「島民は優しい人ばかりだった。子ども優先の3年間だったが、離れるのは寂しい」と振り返った。

 出港時、船上の恩師と岸壁の教え子らが色とりどりの紙テープを握り合い、汽笛とともに船が出ても、互いに見えなくなるまで手を振り続けた。佐藤海音さん(14)は「どの先生もつらい時に親身に相談に乗ってくださった」と感慨深げだった。【荒木勲】

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