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2023/03/31(金) 21:04:03.74ID:625s8uXDhttps://news.yahoo.co.jp/articles/192f3125eae350f0d3d0d986771c802eff0153e5
岸田文雄政権が絶好調だ。２８日には２０２３年度予算が成立した。前日に出た日経新聞の世論調査では、内閣支持率が５ポイント上昇して４８％と、７カ月ぶりに不支持を上回った。先日のウクライナ電撃訪問も７１％が評価している。
【写真】キーウの駅に到着した岸田首相
筆者が驚いたのは、岸田首相がウクライナから帰国したその足で出席した、２４日の参院予算委員会だ。
放送法の「政治的公平」の解釈に関する総務省「行政文書」が流出した問題で、立憲民主党の議員は、自身に関する４文書を「（内容が）捏造（ねつぞう）だ」と主張した高市早苗経済安保担当相の更迭を求めた。岸田首相は「いきなり更迭うんぬんは、あまりに論理が飛躍している」と斬って捨てた。
岸田首相はこの問題について、これまで「総務省が調べることだ」といった答弁を繰り返し、関与を避けてきた。やや高市氏に冷淡に見えることもあった。だが、この日の答弁では明らかに高市氏を「守って」いた。
これについて、毎日新聞が翌２５日朝刊で、「首相、高市氏の罷免拒否。野党、追及手詰まり」というタイトルの記事を出した。「ほほう」と思って読んだら、予算成立後は「国会は開店休業に近い状態」になるため、「野党の追及を受ける高市氏について、与党内には、逃げ切ったとみる向きもある」と書かれていた。
立憲民主党は予算委員会で高市氏への追及を続けてきた。確かに、高市氏の「捏造」という言葉はきついし、「捏造でなければ辞める」というのも穏やかではなかった。だが、肝心の行政文書の正確性については最後まで確認できず、毎日新聞が言うように、高市氏も政府もこの問題を逃げ切ったのかもしれない。
政党支持率を見ると、自民党は５ポイント増えて４３％なのに対し、立憲民主党は１ポイント減って８％だ。予算委であれだけ高市問題で追及したのに、国民には響かなかったということだから、この問題はこれで打ち止めだろう。
日韓首脳会談とウクライナ電撃訪問で、岸田首相は外交の得点を稼いだ。与党内には「早期解散」の声も出ているが、まだ分からない。岸田政権の二枚看板である「防衛力増強」と「こども対策の充実」について、増税を含む財源問題がまだあいまいで、これを間違うとえらいことになるからだ。では、国民の今の「気分」はどうなのか。
週末、九州に家族旅行をした。大型外国客船が入れ替わりで停泊し、日本人客も多く、宿もレストランも混んでいた。タクシーの運転手さんが「急に忙しくなった」とうれしそうだった。
コロナが終息してマスクを外し、経済が急速に回復するのであれば、国民の「気分」はよくなり、社会は明るくなるだろう。政権与党には風が吹く。岸田首相は運のいいリーダーかもしれない。
