【ソウル時事】韓国の元徴用工訴訟の原告支援団体は5日、原告4人が差し押さえを申請していた三菱重工業の特許権4件について、中部・大田地裁が認める決定を下したと発表した。決定は3日付。

 特許権4件は、賠償金と遅延利子の計約6億9000万ウォン(約6900万円)に相当。三菱重工は、該当する特許権4件の売買や譲渡などが禁止される。

 原告らは一、二審判決で勝訴し、最高裁の決定を待っている段階。2017年の南西部・光州地裁の一審判決で資産を差し押さえる仮執行の手続きが認められていた。

 原告らは韓国政府が3月6日に公表した日本企業の賠償金を政府傘下の財団が肩代わりする案に反対。保留していた仮執行を「これ以上引き延ばす理由がない」として同26日に差し押さえを申請していた。

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