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2023/04/05(水) 20:53:36.11ID:wesesFnthttps://news.yahoo.co.jp/articles/3eb15e85848e04a96c86be1ac36bae368a12a922
3月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さん（71）。今年1月17日の誕生日のリリースが、最後のアルバムになりました。
テレビ朝日の番組へのコメント（今年1月）：「何人でもないコスモポリタンでありたいというのは、10代の頃から、ずっと思っていたことです。地球のどこでも暮らしていける人間になりたいとずっと思っていました」
坂本さんは、東京芸術大学大学院を修了後、1978年に高橋幸宏さんと細野晴臣さんとともに『YMO』を結成。テクノサウンドが世界の音楽を変えます。映画音楽を担当することを条件に俳優も。『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』等に出演しました。『ラストエンペラー』では、アカデミー賞作曲賞を日本人として初受賞しました。
北野武さん（76）：「ただただショックで残念で仕方がなく言葉もありません。『戦場のメリークリスマス』は、俺だけになってしまいました」
『地雷ゼロ』『反戦』『反原発』『環境保全』。坂本さんの表現は音楽を超えていきます。
9・11同時多発テロについて、こう語っていました。
坂本龍一さん（2002年5月）：「人間性の崩壊が本当に怖かったですね。（Q．坂本さんは非常に勇気のある方で、報復はしてはいけない、報復をしないのが真の勇気と）ニューヨークで無実の市民が殺されて、同じことを超大国のアメリカがアフガンの市民を殺してしまうという、テロリストと同じになってしまう。それは、ぜひとも止めたかった」
原発については、こう語っていました。
坂本龍一さん（2017年）：「わかりません、僕には八方ふさがりですよね。運用すれば、どんどん核のゴミが出てきて、処理の仕方、捨て場所がないわけで、どうしたら良いんだ。誰かが、どうしたら良いかわかってやっているんなら聞きたいですけどね、聞いてみたいです」
それは、病と闘う日々でも変わりませんでした。
坂本龍一さん（2019年）：「過剰な基地負担を沖縄県に押し付ける。これも不思議ですよね。沖縄の人の問題ではなくて、100％本土の人間の問題」
坂本さんの訃報は、海外でも一面で報道されました。
『ワシントン・ポスト』紙：「国境を越えた多彩な作曲家」
『ルモンド』紙：「音楽界は 大衆芸術と前衛芸術の懸け橋を失った」
中国外務省・毛寧副報道局長：「深みがあり、人々の心を動かす作品、世界的に有名な作曲家です」
細野晴臣さん：「楽しくも、苦しい時代を思い出していました。知らせはいつも不意に訪れる、言葉にはできません」
坂本さんは、東日本大震災の被災者支援の音楽活動にも力を注ぎました。
坂本龍一さん（2019年5月）：「世間はどうしても（震災を）忘れて行ってしまいます。それもよくわかるんですけど、僕は忘れたくない。意地ですね、意地もあります」
東北ユースオーケストラ2期生・三浦瑞穂さん（21）：「普段の生活だったり、自分の進路を報告したり、私たちの演奏の様子をすごく柔らかい笑顔で。心強い。毎年1回は、演奏会のときに思い出してくれて、忘れないための活動を一緒にしてくださっている」
坂本龍一さん（2014年）：「自分のつくる音楽やアートにもそれを反映させようと努力しています。原発事故と、今も続いている状況を見ると、日本の民主主義は、うまく機能しているんだろうか。そういう面も改めて考えさせてもらえた。（社会）活動を続けたくないんですけどね。いちミュージシャンが、いち音楽家が、そんなことを、したり言ったりしなくて、いい社会に早くなってほしい」
坂本さんが、ツイッターで最後にリツイートしたのは、神宮外苑の再開発から、緑を守ることを訴える記事でした。100年かけて愛されてきた樹々の一部が伐採される計画。3月初め、坂本さんは、東京都知事や文部科学大臣に「目の前の経済的利益のために樹々を犠牲にすべきではない」と手紙を送っています。
樹々を守りたいと活動を行っている大学生は、こう話します。
上智大学2年・楠本夏花さん（19）：「亡くなる直前まで力を振り絞って、社会のために地球のために声をあげる。本当に自然と地球を愛していた。励まされましたし、きっと私の背中を教えくれる」
坂本さんは、2021年直腸癌を公表。1年で6回の手術も受けました。
坂本龍一さん（去年12月）「かなり体力も落ちてしまって、1時間、1時間半も通常のコンサートは難しいんですよ」
音楽家のまま、3月28日、その日を迎えました。
坂本さんが好きだった言葉：『芸術は長く、人生は短し』
