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フランシスコ・ローマ教皇=5日、バチカン市(AFP時事)

 【バチカン市ロイター時事】フランシスコ・ローマ教皇(86)がドキュメンタリー番組で、性行為を「神が人間に与えたもうた美しいことの一つ」と礼賛した。5日に公開された動画配信サービス「ディズニープラス」の番組で語った。

 番組は、20代前半の若者10人が昨年、ローマで教皇に性的少数者の権利や人工妊娠中絶、ポルノ産業や性行為などについて見解を質問した様子を収録。教皇は性行為を賛美した上で、LGBTなどについて「人間はすべて神の子だ。神は誰も拒絶しない。私には教会から誰かを追い出す権限はない」と述べ、カトリックで温かく受け入れる必要性を強調した。

 一方、カトリックが禁じている中絶に関して、神父は中絶した女性に「慈悲深く」接するべきだとしながらも「中絶した人に寄り添うことと、その行為を正当化することは全く異なる」と言及。容認する余地を否定した。

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