0001きつねうどん ★
2023/04/10(月) 07:15:18.20ID:HQll/fj4記者会見に臨む谷口さん(右)と北野さん(9日午後8時19分、大阪市中央区で)=長沖真未撮影
地域政党・大阪維新の会に対抗する勢力の結集を目指し、経済人らが設立した政治団体「アップデートおおさか」が大阪ダブル選に立てた新人2人がいずれも大敗した。政党色を薄めて「維新VS市民派」の構図を作ることを目指したが、陣営は一枚岩になりきれず、維新の勢いを止めることはできなかった。
「市民派として大きなうねりを起こせなかった」。大阪市長選で敗北を喫した前大阪市議の北野妙子さん(63)は記者団に対し、悔しさをにじませた。
過去3回のダブル選で、推薦候補を擁立するなどして非維新陣営を主導したのは自民党大阪府連だった。維新が10年以上知事・市長ポストを握る中、3連敗していた自民は今回、独自候補の擁立を断念。代わりに選定作業を進めたのが、1月に発足したアップデートだった。
自民市議団幹事長を務め、2020年の大阪都構想の住民投票で反対派の先頭に立ち、制度案を廃案に追い込んだ北野さんに出馬を要請。「市民派」を演出するため、北野さんに離党を求めたこともあり、自民府連は自主支援にとどめた。
アップデートの態勢作りは遅れ、北野さんが活動を本格化させたのは3月上旬。維新が年明けからミニ集会を重ねて選挙準備を進めていたのとは対照的だった。
焦った自民府連はダブル選告示後、小渕優子・元経済産業相ら知名度の高い自民国会議員を応援に入れる日程を急きょ設定するなど、陣営のちぐはぐさも目立った。
ダブル選で維新に4連敗を喫した格好の自民府連。幹部は「維新への勝ち方がわからない」と頭を抱えた。
谷口さん 淡々と
大阪府知事選で敗れた元大学准教授の谷口真由美さん(48)は記者会見で、「敗因は分析できていないが、結果は結果としてちゃんと受け止める」と淡々と語った。
アップデートの要請で出馬を決めたのは、2月上旬。維新の「身を切る改革」を引き合いに、「大阪は身を切りすぎた。維新政治を検証する必要がある」などと訴えた。
政治経験がない中、コメンテーター時代に自民党の憲法改正草案を批判したことなどを理由に、自民府連所属の議員からの支援はほとんど得られなかった。
大阪府議選、大阪市議選では、自民党の府市両議員団の幹事長がいずれも落選した。大阪維新の会がいずれも過半数を獲得し、勢力を伸ばした影響を受けた。
落選したのは、府議選の箕面市・豊能郡選挙区(定数1)で2期目の原田亮さん、市議選の東成区選挙区(同3)で4期目の川嶋広稔さん。川嶋さんは、維新が掲げる「大阪都構想」反対派の急 先鋒せんぽう だった。
2019年の前回選でも、自民の府市両議員団の幹事長が落選している。
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20230410-OYT1T50184/