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2023/04/19(水) 21:12:49.85ID:nwFvxbU3https://news.yahoo.co.jp/articles/99118a956c4dddbf51f6af3f8e4127ee854d23dd
わたしのビタミン
社会保障に関わる人に、大切にしている思いや経験を語ってもらいます。その人を力づけ、周りにも元気を与える。そんなビタミンのような話を聞いていきます。
【図解】がん患者の「外見」の悩み 対処法は?
「見た目問題」を一人芝居で訴える…河除静香さん(48)
河除静香さん
あざや脱毛症、やけどなど、外見を理由とした差別や偏見を「見た目問題」と言います。この問題を多くの人に知ってもらいたくて、イベントや学校で、自分の経験をもとにした自作の一人芝居を演じています。
生まれつき、顔の一部が変形している顔面動静脈奇形という病気です。子供の頃は、同級生から心ない言葉を浴びせられたり、フォークダンスで手をつないでもらえなかったりしたこともありました。就職活動では「あなたの見た目では採用できない」と言われました。
結婚と出産を経て、図書館司書として働いていた15年ほど前、見た目問題の当事者が集うイベントを知りました。顔にあざがある人や皮膚の色が白くなる「白斑」がある人など、様々な人が参加していました。それぞれが差別を受けた経験を語る中、私も心の内をさらけ出すことができました。
当事者同士で話すことで心が楽になり、「明日からも頑張ろう」と前向きになれると感じ、2011年から富山県で交流会を始めました。参加者が笑顔で帰る姿を見ると、やってよかったと心から思います。
当事者以外の人にも関心を持ってもらう方法として、14年から自身の経験を基にした一人芝居を始めました。初めて披露した後、「格好良かった」と声を掛けてもらいました。心のどこかで「表に出ては駄目なんだ」という気持ちがありましたが、スポットライトを浴び、堂々とマスクを取った自分の顔を見せることで「陰に隠れなくていいんだ」と思えるようになりました。
1回だけのつもりでしたが、演じる楽しさに魅了され、作品を作り続けています。問題を当事者以外の人に知ってもらうことにも、演劇は有効だと考えています。感情を込めたセリフで伝えると、自分事として感じてもらえるからです。