韓国で「反日を煽る訪日ショー」が話題騒然…!
4月6日、韓国最大野党で・共に民主党の「福島原発汚染水対策団」が、福島原発汚染水(処理水)放出問題に関連して日本を訪れたことが話題になっている。

当初、「アポ無しで日本に出向き意見を聞く」としていた共に民主党の魏聖坤(ウィ・ソンゴン)、梁李媛瑛(ヤンイ・ウォンヨン)、尹永徳(ユン・ヨンドク)、ユン・ジェガプは記者会見を行ったが、「反日を煽る訪日ショー」と党内、与党からの指摘を受けて、結局、訪れる予定の関係各所に連絡したが一躍されたわけだ。

それでも議員らは訪日し、初日に東京都千代田区の東京電力本社を訪れて抗議文書を渡したが、本社に入ることはできなかった。

東京電力本社前ではメディア向けに「韓国のみなさん抗議しましたよ」的な記念撮影の様な記者会見を行った。

当然、韓国の左派メディアや市民団体がこの模様を「反日正義」として掲げることが目に見えたパフォーマンスであり、ウンザリさせられる。

韓国ではこの手の記者会見は多く行われており、なぜかそこでの訴えがメディアの1面に載るのだから、左派議員や活動家、市民団体にとって記者会見は美味しすぎるイベントなのだろう。

韓国発、佐渡金山をめぐって「抗議」する人たち
韓国議員団は結局、肝心の原発現場には接近できず、日本の国会議員との面談も不発になり、東京電力本社には入れてもらえない状況での訪日結果に終わったわけだが、この議員たちを韓国人達どう思うのだろうか。

じつはそこに1日遅れで、正義連元代表の尹美香議員や、共に民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員、無所属の梁貞淑(ヤン・ジョンスク)議員も、佐渡金山をめぐる抗議に訪日していた。

ここでもまた4月9日には東京の「産業遺産情報センター」前で佐渡鉱山の世界文化遺産登録再申請撤回を求めて“日本の歴史歪曲を糾弾する”ための記者会見を行ったという。

この二組はパターンが同じなのだ。

重要なのは会えても会えなくても、受けいれられても受けいれられなくても、自分たちを支持する団体、後援者に向けて、その場に来て抗議をしたという実績が必要なのだ。

また、その実績を自分たちの活動の都合のいいように作り変えて国民に訴えるのだから、韓国では何が真実で嘘なのか一般国民には本当に分かりづらいだろうと思う。

「国家の品格を傷つける」「国益を害する」…
今回、二組の議員団はそれぞれ違った目的での訪日だったが、韓国メディアは「同じ穴のムジナ」としての報道が目に付くのが印象的だ。大手メディアは揃って「何しに訪日したのか」としながらの内容が目立つと同時に、珍しいことに左派メディアでもあまりこの話題に触れていない。

さすがにいまの韓国の雰囲気では、この二組の議員団の訪日には「無理がある」との判断なのだろうか。それであればいい兆候ともいえるし、与党はこうした反日パフォーマンスぶりに「国家の品格を傷つける」「国益を害する」と正面から批判した。