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当選から一夜明け、事務所の前につじ立ちする吉田真次氏(右)=山口県下関市で2023年4月24日午前7時31分、大坪菜々美撮影

 安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区(山口県下関市、長門市)補選で初当選した自民党新人、元下関市議の吉田真次氏(38)は投開票から一夜明けた24日朝、下関市の事務所で記者会見し「安倍先生は国家観を持ちながら、それでいて地域の皆様には温かく接しておられた。そのような政治家を目指していきたい」と抱負を述べた。

【安倍・岸一族の家系図】

 選挙には新人5人が立候補。立憲民主党新人、元参院議員の有田芳生氏(71)との事実上の一騎打ちだった。吉田氏は安倍氏の妻昭恵氏の全面的な支援を受け、安倍氏が取り組んだ憲法改正や北朝鮮の拉致問題解決を訴えて「安倍後継」を強調。厚い保守地盤を中心に支持を集めた。

 会見に先立って、午前7時半ごろから事務所前に立ち「おはようございます」「ありがとうございます」と通勤者らに声をかけた。会見では「5万票を超える得票は、私が掲げた思いや公約に期待していただけたと実感している」と手応えを語った。

 一方、投票率は34・71%にとどまり、2021年の衆院選から14ポイント近く下がった。「政治側の責任でもありますし、選挙制度そのものを考える時期にきていると強く思っている。どういうことをやっているか明確に市民、有権者にお伝えしていく機会をもっともっと作っていかなくてはならない」と述べた。【大坪菜々美、反田昌平】

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