1月下旬、札幌市で回収された“雑がみ”の中から見つかった現金1000万円…保管は4月30日まで、あと3日(27日正午の時点で、3日と12時間)です。

「分別作業中に、1000万円が出てきた」。

 札幌市北区の資源ごみ回収施設で、男性作業員が現金1000万円を見つけたのは、1月30日…“雑がみ”に紛れ込み、全て一万円札で、何にも包まれていない状態でした。

 警察は2月21日になって、拾得物として公表。
 合わせて「1月」に「西区」か「手稲区」で回収とだけ明らかにすると、当初は「自分のものでは」という申し出が相次ぎました。

「知人に失くしてないかと言われて、連絡した」
「家のクローゼットに1000万円しまっていたが見当たらない。ゴミとして捨ててしまったかもしれない」
「20万円を落とした。1000万円の一部は、自分のものではないか」
「東京で1000万円を落とした」
「配送中に車の中に積んでいた1000万円が無くなった」
「酒に酔って500万円なくした」
「認知症の祖父母が一緒にゴミに捨てたのではないか」
「車で西区に買い物に出かけて、駐車場から徒歩で移動中に新聞紙で包んだ1000万円を落とした」
「自宅に数千万円置いていたのが無くなった。娘が札幌にいたので、もしかしたら、娘や娘の関連の人が盗んで落としたのではないか」

 警察には、26日までに北海道内外から14件の申し出があり、このうち10件が遺失物として受理されました。

 しかし、この10件については、無くした日時や場所、現金の状況などを照合したものの、いずれも見つかった1000万円の状況や特徴とは一致せず、持ち主の特定には、至っていません。

 保管は、4月30日まで…このまま持ち主が特定されなければ、1000万円は“拾い主”である札幌市の所有となります。

 北海道では2012年、砂川市の廃棄物処理施設で、マッサージチェアの中から現金1000万円が見つかりました。
 このときは持ち主が特定されていて、その手がかりになったのは、札束の帯封で、金融機関名と日付けが書かれていました。

 今回の現金1000万円は、何も包まれていない状態で見つかっていますが、帯封などの情報は公表されていません。

 北海道警察によりますと、まず、持ち主と名乗り出た人に失くした日時や場所、その他、詳しい状況を聴き取り、矛盾がなければ、持ち主と特定されます。

 期限まで、あと3日…虚偽の届けをした場合は、詐欺未遂などの犯罪にあたる可能性もあるということです。

https://www.hbc.co.jp/news/4ad2d4a8d423dfac0d0b0a16f317752e.html