泉ではやっていけないのか
「泉健太代表は見た目も軽く、演説の内容も薄いので、無党派層に訴えかける力がない。泉さんが選挙区に入るとむしろ票が減るという話さえあった」(立憲民主党中堅議員)

4月23日の衆参5補選で3戦全敗した立憲民主党。岡田克也幹事長は「代表が責任をとる話ではない」とかばったが、党内では不満がくすぶる。

「野党が候補者を乱立させた千葉5区で候補者調整できなかったのは岡田幹事長の責任でしょう。大分選挙区は野党が事実上、候補者を一本化したのに負けた。立憲の看板が通用しなくなっている」(立憲民主党若手議員)

すでに「泉降ろし」の声は上がり始めている。

「選挙直後の4月24~25日には、野田佳彦氏を代表に、枝野幸男氏を幹事長に担ぎ上げようとする動きがあったと聞きます」(立憲民主党関係者)

だが、地元・千葉で敗北を喫した野田氏が固辞したことで話は立ち消えに。とはいえ、6月解散、7月総選挙となった場合、現行の執行部では立憲が議席を増やす要素はない。日本維新の会の中堅議員がこう豪語する。

「馬場伸幸代表の次なる目標は衆院選で立憲を負かして野党第一党になること。辞任を懸けて勝負に出る。これからは維新主導の野党再編になる」

野党第一党であることが唯一のアイデンティティである立憲内で「現執行部では戦えない」という声が高まれば、執行部を見限った議員たちが次々と維新へと流れ、党が空中分解することも考えられる。果たして起死回生の手段はあるのか。

「週刊現代」2023年5月6・13日合併号より

https://gendai.media/articles/-/109698