5/8(月) 9:02   中央日報
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岸田文雄首相は7日、「私自身、当時、厳しい環境のもとで多数の方々が大変苦しい、そして悲しい思いをされたことに心が痛む思い」と述べた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と首脳会談後の共同記者会見で「私自身の思い」であることを前提としていたものの、2015年安倍談話以来8年ぶりに日本首相が歴史問題に直接遺憾を表明した。尹大統領が今年3月上旬にもつれをほぐした強制徴用解決策に対する肯定的な回答でもあった。

韓日関係において最大の障害物である歴史問題に一歩ずつ歩み寄ってきた両国首脳は、今月広島主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)中に韓国人原爆犠牲者慰霊塔も共同参拝することも約束した。福島汚染水調査のために韓国専門家視察団の今月23日の福島原発現場派遣にも合意した。日本が国際原子力機関(IAEA)以外に二国間次元で検証を受け入れたのは韓国が初めてだ。これに対して尹大統領も今後、韓米核協議グループ(NCG・Nuclear Consultative Group)の韓日米協議体への拡大に対して可能性を開けた。

尹大統領と岸田首相はこの日午後、龍山(ヨンサン)大統領室で102分間の小人数会合・拡大会談で向かい合って座った。両首脳の会談は3月16日の尹大統領の訪日以降52日ぶりで、尹大統領就任後1年間で4度目の韓日首脳会談となる。「シャトル外交の再開に12年かかったが、我々2人の相互往来には2カ月もかからなかった」という尹大統領の言葉のように、2カ月も経たない期間内に韓日首脳が両国を行き来して「シャトル外交」は名実を伴う形になった。

歴史問題に関連して岸田首相は記者会見で二度発言した。まず会見の冒頭発言では「尹大統領のご決断により、3月6日に発表された措置に関する韓国政府による取組が進む中で、多くの方々が過去のつらい記憶を忘れずとも、未来のために心を開いてくださったことに胸を打たれた」と述べた。あわせて「日韓間には様々な歴史や経緯があるが、困難な時期を乗り越えてきた先人たちの努力を引き継ぎ、未来に向けて尹大統領をはじめ、韓国側と協力していくことが、日本の総理としての私の責務」と付け加えた。