ロシア現用戦車が皆無!! 寂しい状態
T-14「アルマータ」はいずこへ?
 ロシアは2023年5月9日、首都モスクワの「赤の広場」において、プーチン大統領以下、政府や軍の要人が参列して、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝を記念した軍事パレードを実施しました。

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モスクワ「赤の広場」で実施された対ドイツ戦勝記念パレードに登場した各種軍用車両(画像:ロシア国防省)

 ウクライナと戦闘中の同国は、戦車を始めとした各種装甲戦闘車両を大量に損耗していると言われていたことから、今回の戦勝記念式典では、どのような車両をパレードに出すのか、その動向が注目されていましたが、ふたを開けてみると戦車については冒頭に保存車両のT-34-85を1両出しただけで、最新型と言われるT-14はもちろん、数的主力であるT-72やT-90も一切なく終わりました。

 また、それ以外の装甲戦闘車両も軒並み装輪式、いわゆるタイヤ駆動のものばかりで、例年であれば行進に参加していた大型の歩兵戦闘車や自走砲なども姿を見せることはありませんでした。

 会場上空を戦闘機や爆撃機、各種ヘリコプターなどが飛ぶこともなく、パレード開始からプーチン大統領の退場まで短時間で終わっていました。
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