9日の地下鉄大通駅。その場所は、一見、平静を取り戻しているように見えました。

鈴木皓太記者
「地下広場では先月28日から警備員が巡回し、飲酒、喫煙、大声を禁止して、警備を強化しています」

 先月から使用できなくなった、地下鉄大通駅の地下広場。封鎖された一帯に近寄る人は、まばらでした。

利用者
「なかったらしかたない」
「集まれる場所が、少なくなるのはちょっと」

 飲酒などが相次ぎ、先月4日に一部が閉鎖された地下広場。

 なたを持った男が暴れて逮捕された事件もあり、先月28日に飲酒、喫煙、大声を禁止して、警備を強化しました。

 しかし、札幌市交通局によりますと、警備を強化してからも、今月7日までの10日間に4件の通報があり、警察が出動していました。

 いずれも、酔いつぶれて嘔吐するなど、飲酒による迷惑行為で、口頭で注意されたケースは14件に上るということです。

札幌市交通局 加藤正美運輸課長
「確認すれば注意している、この(地下広場)機能を生かせるよう検討していく」

 一方で、今回の禁止措置には法的拘束力や罰則がなく、酒を紙コップに移して飲んだり「酒ではない」と言い張ったり、手口が巧妙化。

 憩いの場でもある広場の再開は「未定」だということです。

https://www.hbc.co.jp/news/eee7e3a6c72257deaaeb65cc3abe8bbc.html