0001きつねうどん ★
2023/05/12(金) 19:15:46.13ID:02i5pWT+そのような朝鮮が滅びて日帝35年を経験しても、韓国の支配階層は大きく変わらなかったようだ。故鄭周永(チョン・ジュヨン)会長の回顧録『この地に生まれて』(2002)によると、北朝鮮の南侵で避難中だった鄭会長はそれでも国のために軍人の士気高揚に役立とうと自ら要望して一線の部隊に新聞を配達し、小さな船で船酔いしながら海岸線都市と島々を訪れ、民心の動揺を防ぐための活動をしたという。ところが7月のある日、避難先の釜山(プサン)で戦況が気になり、政治家に会えば新しい便りでも聞くことができると考えて民主党の事務室に行ったところ、「戦場では一日にも多くの若い命が失われているが、政治をする人たちは上着を脱いでビールを飲みながら戦争は他人事のようにのんきに碁を打っているのを見て、幻滅を感じた」という。当時の噂では、力がある人たちは釜山(プサン)が占領されそうになれば子どもと日本に逃げる船を準備していたという。
しかし韓国のエリートがいつも失敗していたわけではない。最も大きな役割をした期間はおそらく1960年代から1980年代までの一世代だろう。産業化、民主化を成し遂げたこの時代の飛躍が、今日世界10位規模に成長した韓国の土台になった。もちろんこれは韓国国民全員が参加して成し遂げた結果だ。しかしどの社会でも、その社会の方向を定め、改革を断行して牽引していくのは10%内のエリートの役割だ。
今の韓国のエリートはどうか。過去30年間に韓国社会が歩んできた道を見ると、エリートが役割を十分に果たしてきたとは見なしがたい。今の我々の社会の運用体系はすでにかなり古くなった。あちこちから破裂音が聞こえ、歪んだ結果をもたらしている。脱製造業が始まって30年近く経過し、高齢化とデジタル革命が進行するが、労使関係、賃金体系、人事制度・慣行、教育システムは製造業高成長時代と特に変わらず、生産施設の海外移転、労働市場の二重構造深化、早期名誉退職制度の日常化、雇用需給不均衡などにつながっている。我々の政治、官僚、企業、教育エリートはこれを傍観してきたし、立て直す能力と勇気を持てなかった。