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「えのすい」で飼育中のカツオノエボシ=2018年5月10日撮影
出典:朝日新聞社

神奈川県などで有毒のクラゲ「カツオノエボシ」の漂着情報が相次ぎ、各自治体が注意喚起をしています。物珍しい見た目を美しく感じるかもしれませんが、「見かけても絶対に触らないで」と強い呼びかけも。NGな対処法もあり、気をつける必要があります。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎)

「真水や酢を用いると逆効果」

5月に入り、神奈川県で、有毒のクラゲであるカツオノエボシやカツオノカンムリの漂着情報が相次ぎました。このことを受け、同県では公式サイトなどで注意を呼びかけています。

同県によれば、カツオノエボシは触手に強い毒を持つクラゲの一種で、刺されると電気ショックを受けたような痛みがあり、二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死することもあるとしています。

死んでいても触手が反応することがあって危険なため、「見つけても絶対に触らないでください」と注意喚起。万が一、刺された場合は素手ではなく(ピンセットや手袋などの道具を使用して)「皮膚に刺さった触手をそっとはがし」「速やかに医療機関で医師の診察を受けてください」としています。

また、俗説ではクラゲに刺されたときにお酢で洗うように言われることがありますが、特にこのクラゲの場合は「消毒に真水や酢を用いると逆効果となるため、使用しないでください」とも呼びかけています。

SNSでは「透明ギョウザ」などとたとえられることがあり、青みがかった体色が美しいと感じる人もいるかもしれませんが、触るのは絶対にNG。ケガや、命の危険があるものなので、海辺では足元に気をつけ、近寄らないようにしましょう。小さなお子さんは興味を持ちやすいので、一層、気をつけるようにしてください。

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