東日本大震災で住居が全壊、生活保護を受給するようになったが…


さらに退職後、実母と同居していた時期には東日本大震災が発生。住居が全壊し、身内にも死者が出た。

「そこからは一人で仮設住宅に住みながら、生活保護を受給していました。職業訓練にも通いましたが、なかなか職が見つからない。そんなときにハマってしまったのがパチンコでした。気がついたら重度のギャンブル依存症になり、生活保護費のほとんどを使い込んでしまうようになった」

転がり落ちるように金欠になった滝川さん。しかし、生活保護受給者では金融機関からの借り入れはできない。

「そこで頼ったのが、ツイッター経由での個人融資です。『1万円を1週間後に2万円にして返済』といった違法金利の借金があっという間に膨れ上がり、催促メールや電話が毎日かかってきて、『実家に火をつけるぞ』とも脅されました。

時には『保証金として利息の一部を先払いしてください』と言われ、バカ正直に先払いしたらアカウントが消える詐欺にも騙されました。もう、まともな精神状態ではなかったんです。『こんな貧乏人からカネをむしり取るのか』と怒りが湧き、闇バイトに手を出しました」