ジャーナリストの青木理氏が21日に「サンデーモーニング」(TBS系)に出演し、ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏による性加害問題についてコメントした。

 番組では故ジャニー喜多川氏の性加害問題について藤島ジュリー景子社長が公式動画で謝罪したことをついて取り上げた。

 ジャニーズ事務所の公式見解として性加害について知らなかったでは済まされない話とした上で「知りませんでした」と回答、性被害の告発の事実については明言を避けている。また「ヒアリングを受ける人の心理的負荷に注意すべきと外部の専門家から指導を受けた」などを理由に第三者委員会は設置しないとしている。相談を受ける外部窓口は設置するとしていると報じた。

 青木氏は「非常に深刻な問題なので。今回、ジュリー社長はなぜ記者会見をされないのかとかね。『知らない』では、ちょっと済まされないでしょうという問題も含めてジャニーズ事務所側はこれではまだ不十分。もっと積極的な対応をしてほしいというのが1つ」とした。

 また、これまで報道してこなかったメディアにも言及。「この問題は早くは60年代、あるいは90年代から2000年代にかけて報道はあったワケですよね。報道する価値も公益性も十分にあったのに報道してこなかった面はある。今回もイギリスのBBCのドキュメンタリーがきっかけになったことを考えると、その問題をきちんと報じてこなかった。しかもまだこの段階でも、きちんと積極的に報道してないメディアが結構あるんですよね。我々メディアの問題も非常に突き詰められている」と指摘した。

 そうしたメディアの姿勢について「権威とか権力を監視するメディアの役割があるはずなのに芸能に限らずですけど強きに弱くて、弱きに強いんじゃないのかというメディア不信がある。メディアの自由度が70位ぐらいまでに低迷している原因がその辺りにもあるんじゃないか。我々が私事として考えないといけない問題だなってことも1つ指摘しておかなければならない」とコメントした。 

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