2023年5月25日 23時30分

25日夕方、長野県中野市で男が猟銃のようなものを発砲するなどして立てこもっている事件で、40代から50代とみられる女性1人と現場に駆けつけた中野警察署の警察官2人の3人が死亡しました。男はいまも付近の建物に立てこもっていて、現場近くで発砲音のような音が相次いで聞こえたという情報があり、警察などが周辺の住民に屋外に出ないよう注意を呼びかけています。

また、警察によりますと午後8時半ごろ、住宅の中に残っていた女性が逃げ出し、警察が保護したということです。

25日午後4時半前、長野県中野市で「男が女性を刺した」と110番通報がありました。

警察によりますと男は現場に駆けつけた警察官に猟銃のようなものを発砲したということです。

これまでの捜査で、男は警察官2人と男女2人の合わせて4人にけがをさせたあと現場から逃走し、今も付近の建物に立てこもっているということです。

警察によりますと、4人のうち事件に巻き込まれた女性1人と現場に駆けつけた男性警察官2人の3人が死亡しました。

女性は40代から50代とみられ、警察が確認を進めています。

また、亡くなった警察官は中野警察署の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)です。

残る男性1人は救急搬送できておらず、今も現場近くに倒れているとみられるということです。

また、現場近くで発砲音のような音が午後8時前と、午後8時10分すぎに、相次いで聞こえたという情報があり、警察が確認を進めています。

立てこもっている男は、上下迷彩服で迷彩柄の帽子をかぶり、サングラスとマスクを身につけていたということです。

現場は、長野電鉄長野線の信州中野駅から南西に2キロほど離れた場所で、付近の道沿いには住宅や飲食店などが数多く建ちならぶほか、近くには消防署や保育園もあります。

男がまだ銃を持っているおそれがあるとして警察などは付近の住民に屋外に出ないように呼びかけるとともに、警戒を続けています。

【これまでに分かっている経緯】

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230525/k10014078241000.html