0001きつねうどん ★
2023/05/26(金) 11:38:32.84ID:2p37uaBN聞き取り集｢傾｣と曺永気さん=2023年5月18日午後5時4分、京都市右京区、下地毅撮影
大学生ら若者でつくる日朝友好青年・学生ネットワーク京都（京都市）が、在日朝鮮人1世と2世の語りに耳を傾けて「聞き取り集 傾（けい）」を編んだ。第2号の発行にあわせて27日に報告の集いをひらく。
ネットワーク京都は、京都の大学に通う朝鮮人・韓国人・日本人らが歴史を学びあう場として2020年9月につくった。高校無償化から朝鮮学校を排除するといった今ある差別に街頭で声をあげつつ、差別の背景を歴史の中にさぐろうと聞き取りを始めた。
昨年2月にだした第1号は6人の個人史をおさめた。それぞれ子どものころの情景からはじまり、最年長は98歳となる人生行路をたどった。戦争・貧困・差別の体験だけではない。「私は苦労した覚えは、ない！」という生活者の誇りを感じさせることば、「私らは何があってもここで住んでここで死ぬさかいに、日本にはようなって欲しい」と切望することばもすくいとった。
ネットワーク京都の会員の曺永気（チョウヨンギ）さん（26）は4世だ。先代の語りを聞くことは、民族とはなにかを自問する機会でもあった。
朝鮮人と名のるだけで「標的」にもなる今の日本で、それでもなぜ自分は朝鮮人と名のるべきだと考えているのか。「祖国」は朝鮮だと考えているのに、「帰れ」と言われたら「外国に住めと言われている感覚」になるのはなぜか。「帰れ」という暴言を吐く日本人がいるのはなぜか。多くの「なぜ」と正対するとき、「1世や2世の声は手がかりになる」と曺さんは考えている。
フリーター石川日菜さん（24）は大学3年時にネットワーク京都に加わった。在日朝鮮人がいることも差別があることも「知っていた」。耳を傾けた当事者の何時間もの語りは、「知っているつもりになっていないか」と問いかけてくることばでもあった。石川さんは「差別のない社会をどうつくっていくのか。自分の問題として考えていきたい」と話している。
報告の集いは27日午後2時、京都市南区の京都市地域・多文化交流ネットワークサロン。ジャーナリスト中村一成さんの講演「声をきく、ということ」もある。参加費500円、「傾」1冊300円。日朝友好青年・学生ネットワーク京都へ。（下地毅）
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