【ソウル、大邱聯合ニュース】韓国で26日、韓国航空大手・アシアナ航空の旅客機がドアを開けたまま飛行し、着陸する事故が発生した。墜落した乗客はいなかったが、乗客・乗員194人のうち乗客9人が呼吸困難の症状で着陸直後に病院に運ばれた。

航空業界の関係者らによると、同日午前11時50分ごろ済州空港を出発したアシアナ航空機のドアが、大邱空港着陸直前の午後0時45分に突然開いた。同機はドアを開けたまま飛行し、大邱空港の滑走路に降りた。

事故は30代の男の乗客が急にドアを開けようとしたことが原因とされる。

ドアが開いたことで客室内に風が吹き込み、恐怖におびえる乗客もいたという。ある乗客は「飛行機が車輪を降ろす前の着陸直前に突然ドアが開き、乗務員らが急いで座るように叫んだ」と当時の状況を伝えた。「気圧のせいで耳が詰まり、子どもたちが泣き叫ぶなど騒然とした」とも語った。

乗客の中には、27日に蔚山で開催される全国少年体育大会に参加する済州島の小中学生の選手団も含まれていた。ある選手の母親は「子どもたちは震えながら泣いていた」と伝えた。

大邱警察庁はドアを開けようとした男を着陸直後に逮捕し、取り調べている。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20230526002800882?section=society-culture/index