多重国籍者の外国籍離脱は努力義務
日本の法律では、両親の国籍が違う多重国籍者には満22歳の誕生日までにいずれかの国籍を選択するよう定めています。日本は血統主義のため、両親のいずれかが日本人の場合は日本国籍が得られるようになっています。しかし日本国籍を選択した場合でも、外国国籍を離脱するのは努力義務のみにとどまっています。なかには国籍を離脱することができない国もあり、日本国籍を選んだあとももう1つの国籍を放棄しない人もいます。

巷では二重国籍を認める議論も
今は日本にも多くの移民が暮らしています。将来的に外国人労働者が増加すると、アメリカや欧州のように二重国籍を認めたほうが彼らも安心て働くことができます。二重国籍の制度を緩和することで、世界中から優秀な人材を確保することも可能になります。また、最近はグローバル化が進み、『国籍唯一の原則』も時代遅れとなっています。とはいえ、世界で戦うスポーツ選手など、日本でない国を選べば“裏切者”といった批判が起きてしまうのも現実です。著名人の国籍選択問題が取り上げられるたびに、二重国籍の議論がなされているのです。

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