テレビ朝日の玉川徹氏が31日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」で、岸田文雄総理の長男が更迭された問題に「国民は究極の親ガチャを見せつけられているのでは」との思いを語った。

 この日は前日に続き、岸田総理の長男・翔太郎氏の秘書官更迭問題を取り上げた。翔太郎氏は昨年10月に政務秘書官に就任。その年の忘年会で官邸で組閣の際のひな壇でふさわしくない写真を撮るなどしていた。また、総理の外遊で公用車を使ってみやげを買っていたこともあった。

 玉川氏は、今回の翔太郎氏更迭問題は「感心が高い」とし「もしかしたら究極の親ガチャを見せつけられているのでは、国民は」と切り出した。

 「そもそも自分の子どもを総理秘書官にすること自体が公私混同と昨日から言っているんですけど、でも、もしかしたら相応しい人かもしれないという、一縷のものがあった」というと、羽鳥アナも「能力があれば、世襲でも問題はない」と続けた。

 玉川氏は「そう。もしかしたら優秀かもしれないと思ったら、次々とこういうことがあって、やっぱりただの親ガチャだったなと」とコメント。「親ガチャの何が問題かというと、どういう所に生まれたかで人生が決まるという無力感」と説明した。

 更に、現職大臣も世襲大臣が多数いることから「国民の中に究極の無力感を作り出してしまう」と指摘し「それが怒りに変わればいいが、無力感で『もう、いいや』となってしまうと、政治的無関心が更に進んでしまう」と危惧していた。

https://www.daily.co.jp/gossip/2023/05/31/0016417045.shtml