マイナンバーカードで他人の年金記録が閲覧できる問題が発生していることについて、立憲民主党の泉健太代表は10日、岡山市で記者団に対し、「生活を丸裸にされる話」で「許されない」と厳しく批判した。

自身の年金記録はマイナンバーカードを利用して、マイナポータルから閲覧することが可能だが、関係者によると、他人の年金記録が、閲覧できる問題が発生しているという。人為的な登録ミスの可能性が指摘されている。

これについて泉代表は、「国民の貴重な個人データが他の人に閲覧されるのは許されない」と批判した。

さらに、「他人の年金情報が閲覧できるというのは、生活の中身を丸裸にされる話。プライバシーの大きな侵害だ」とした上で、「もし全国各地で出てくるとなれば、政府として責任を取らねばならない」と述べた。

河野太郎デジタル相は9日の国会で、一連のマイナンバーカードをめぐる問題の責任は大臣の自分にあるとして、自身の処分に言及した。

これについて泉代表は、「処分が甘くなってはいけない。河野大臣に大いに責任がある」とした上で、「拙速に無理をして進めてきて、今その歪みが実害となって国民に現れている」と強調した。

一方、衆院の解散総選挙について、泉代表は、「会期内の解散が高まっている。16日にもという話が様々な所から聞こえてきている」と述べた。

今国会の会期は21日までだが、16日解散というのは、天皇皇后両陛下が17日から23日までインドネシアを訪問されることを念頭にしたものとみられる。

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