2023年6月10日に公開された動画ではゲストに日本共産党参院議員の田村智子氏をお招きし、共産党が嫌われる理由や自公の選挙協力解消について語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・日本共産党は高齢者層に嫌われる傾向あり。中国共産党や旧ソ連との同一視が要因か
・自公の選挙協力解消に田村氏は「公明党は結局自民党を支える」と冷ややかな見方
・維新の政策は自民党の新自由主義を強く推し進める「偽りの改革」

田村氏のプロフィールは以下の通りです。

国政選挙5回、東京都議会議員選挙で1回落選している田村氏。気持ちの立て直し方について「負けず嫌いなので、動き続けている方がメンタルはやられない」とコメントしました。2007年の参院選では落選が決まると同時に次の選挙への出馬を決意したそうです。

2022年の参院選で得票数が前回の倍以上に増えた要因については、2019年に桜を見る会について国会で追及したことや、政策委員長に就任してメディアでの露出が増えたことなどに言及しました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして田村氏に回答していただきました。

共産党はなぜ嫌われるの?

2023年5月にJX通信社と選挙ドットコムが共同で行った意識調査の中で、支持したくない政党についてアンケートをとったところ、電話調査で20.9%、ネット調査で7.8%が「共産党」と回答しました。

MC乙武洋匡「電話調査では共産党さんぶっちぎりの第1位!」

田村氏はこの結果について、「党として認知してもらっている」とコメント。支持しない人に意識を向けるより支持する人を増やすことの重要性に言及しました。

MC乙武が注目したのは電話調査とネット調査の数字の乖離です。それぞれの調査の回答者層の違いからMC乙武は共産党を嫌っているのは高齢者が多いと推測。その中には中国共産党と同一視している人が多いのでは、と分析しました。

田村氏もそれに同意。ロシアと同一視されることも少なくないようで、ウクライナ侵攻が始まったときには大変な思いをしたそうです。

田村氏「まだそういう認識が結構広くあるんだなということは、思い知らされたところはありますね」

田村氏は日本共産党が掲げるのは資本主義を発展させた先にある社会主義・共産主義であり、中国や旧ソ連の全体主義・専制主義とはまったくの別物であることを強調しました。

一方で、ネット調査ではそこまで嫌われていない共産党。田村氏は気候問題に取り組む中で資本主義の利益最優先な考え方に懐疑的な若者の声を挙げ、一部の若者には社会主義が受け入れられつつあるとしました。

MC乙武「どういうことを目指す党なのか、中国共産党やロシアと一線を画す組織だということが伝わればこの数字も変わってくるのかなと」

田村氏「そうですね」

「桜の人」ってまだ言われますか?

「桜を見る会」の問題を追求したことで注目を集めた田村氏。「桜の人」と呼ばれることもありましたが、今はほとんどないとのことです。

田村氏は「問題として決着がつかないまま安倍晋三さんが亡くなられてしまったのは本当に悔しいんですよ。政治の私物化という問題は解決されなかった」とコメントしました。

ぶっちゃけこのまま解散したほうがいい?

自民と公明は東京での選挙協力を解消。両党の関係悪化が取り沙汰されています。

この件について田村氏は、参議院に提出された齋藤健法務大臣に対する問責決議案をめぐる公明党の動きを挙げ「選挙協力がギクシャクしても結局岸田さんを支える」とやや冷ややかなコメント。

このまま解散となった場合の共産党への影響については、野党共闘の行方次第としました。

もし、自公の選挙協力が解消されれば日本維新の会にとってかなり有利な状況になることが考えられます。

MC乙武が「自民の議席が増えるのと維新の議席が増えるのとどっちが嫌ですか?」