0001きつねうどん ★
2023/06/18(日) 06:35:32.15ID:PMRfHWjm安全であるはずの空の旅がまさかの悪夢に変わった。5月26日、韓国の済州島から南東部の都市・大邱(テグ)に向かっていたアシアナ航空の旅客機が、着陸直前に高度213mで非常口が故意に開けられるという事件が起こったのである。
この事件で乗客のうち12名がパニックから呼吸困難や精神的な不安を訴え、内9名が病院に搬送される事態となった。一歩間違えば大惨事にもなっていた今回の事故に韓国では大きな衝撃が走るとともに、過去に繰り返し起こってきた大型事故を思い出させるなど暗い影を落としている。
事件発生当時の機内を映した動画を見ると、開放された扉の向こうに高度を下げて近づいてくる外部の景色がちらりと映り、扉付近の席に座る搭乗客の服の袖や髪が風で激しくなびいている様子がわかる。
搭乗客達は相当な恐怖であっただろうと、背筋がゾッとしたのは言うまでもない。
機内には乗員・乗客194名が搭乗していたが、蔚山(ウルサン)で開催予定の青少年スポーツ大会に出場するための学生達も乗っていて、泣き叫ぶ学生達もいたという。
大会に臨む前にこのような事件に巻き込まれてしまったことは気の毒であり、またその他の搭乗客についても精神的なショックを考えれば、今後飛行機に搭乗できなくなるといった影響が出る可能性もあり、何とも許しがたい事件であると言える。
「失業してストレスが溜まっていた」と…
事件を起こしたのは、済州島在住の33歳の男で、飛行機が大邱空港に着陸後、直ちに警察によって身柄を拘束された。
男は当初の取り調べで「自殺をしたかった」と供述したとも言われているが、翌27日には「最近、失業してストレスが溜まっていた」、「飛行機が息苦しく、早く降りたくて非常扉を開けた」という主旨の発言が報道された。
さらに、男の母親の「息子は最近、恋人とも別れたばかりだった」と証言もあるとのことで、私生活での鬱憤が精神的不安定につながり、今回の事件を起こしたトリガーとなったという見方もある。警察は捜査を継続中とし、さらなる動機が解明が待たれるところである。
何よりも、飛行機の非常扉が飛行中にいとも簡単に開けられてしまったことへの驚きの声が多かったが、非常扉は取っ手につけられたプラスチックカバーを外し、取っ手を回すことで非常扉が開く仕組みになっているという。
水平飛行中など一定の高度を飛行している場合は機内と外部の気圧差などにより扉の開放は不可能であるとしているが、今回の場合は着陸直前で高度をかなり下げた状態であったことから扉が開いたと見られている。
これからの「対応」
思いの他、簡単な手動操作で非常扉が開くようになっている背景には、火災や爆発など緊急着陸で機内からの脱出を要する際に、迅速な避難を行えるようにするためという事情もあるものの、今後は迷惑行為の防止と緊急時の迅速な開放を含めて対策を講じていかなくてはならず難しい対応を迫られそうである。
本来、飛行機の非常口近くの座席は基本的に子どもや高齢者、妊婦は選択できない、割り当てられないようになっている。
今回、男がこの座席に座ったことについて、アシアナ航空は「チェックイン、搭乗時に言動などに問題はなかった」としているが、今回の事件を受けて当面の間、非常扉付近の席の販売を中止すると発表した。