6/25(日) 6:03 現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/35b75fa8d807bc1239ed6af1daec557b7b0eb3f8

偽造して預金を引き出し?
若き日の河村建夫氏(左)と故・中内セツ子氏

 「解決するどころか、連絡もなく腹が立って仕方ないので、警察に訴えました」という老齢の女性、Aさんの手元には「告発状」が握られていた。

【写真】中内セツ子氏の若き日の写真

 告発状に繰り返し登場する名前は「河村建一」。官房長官や文部科学相などを歴任し、当選10回を誇る元衆議院議員の河村建夫氏の秘書を長く務めた長男で、いま自民党ではなく日本維新の会から次の総選挙に出馬すると伝えられている人物だ。

 今年1月、現代ビジネスでは、1990年2月18日の総選挙で建夫氏が初当選してから秘書として支え、2021年8月21日に亡くなった「女傑秘書」として知られる中内セツ子さんと建夫氏の間で金銭をめぐる紛争が起きていることを報じた(【独自】河村建夫元代議士「89歳・女傑秘書」の死後、口座からカネが無断で引き出されていた…遺族が驚愕、驚きの真相《自宅まで借金の担保に》)。

 現代ビジネスの記事の概要は以下のものだった。

 セツ子さんが死亡後も、セツ子さん名義とセツ子さんが社長だったR社名義の銀行口座から預金が引き出されていたこと。建一氏が預金引き出しに関与していたことなどにセツ子さんの遺族が不信感を抱いている──。

 セツ子さんの実妹のAさんが、現代ビジネスに提供してくれた「告発状」は今年3月に神奈川県警大磯警察署に出された。

 「告発状」の罪名には、有印私文書偽造・同行使・詐欺と記されている。

 《告発事実》として、《口座名義人、中内セツ子が令和3年8月21日付で死亡した事実を秘して、あたかも同人が生存しており、同人から預金の払い戻しを依頼されているかの如く装い、X銀行S支店が発行した中内セツ子名義の普通預金通帳および「中内」を刻印された印鑑を使用して、同人作成名義の払戻請求書を偽造した上で、預金払戻し名目に金員を騙し取ろうと企て行使の目的をもって、欲しいままに備え付けの払戻請求書の金額欄に記入し、お届け印欄に「中内」と刻した印鑑を押捺して偽造し合計で現金41万7396円を交付させたものである》とする。

次ページは:なぜ膨大な借金が?