7/3(月) 7:34   南日本新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab41d16ed258e97cbf5e814f5585c5212c582a3

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を取材するジャーナリスト鈴木エイト氏が、鹿児島市で「統一教会と政治を考える」と題して講演した。信者を「教団から人権侵害を受けている被害者」として、選挙に利用してきた政治家を批判。安倍晋三元首相の銃撃事件などを受け、「過去の検証をせずに関係を断つのは不可能」と訴えた。

【写真】【会場風景】鈴木エイト氏の説明に耳を傾ける参加者=鹿児島市(画像は一部加工しています)

 講演はサンプラザ天文館で6月24日あり、街頭での信者勧誘の阻止活動や取材で得た資料を示しながら、「誰にでもカルト被害に遭う可能性がある」と強調。政界との関わりについては、教団側も信仰の動機付けに政治家を使ってきたとし、「共存共栄関係を築いてきた」と説明した。

 事件が起こるまでメディアの監視機能が働いていなかったとも指摘。自民党議員の自己点検や被害者救済法の成立により、「追及が止まっている」として徹底検証の必要性を訴えた。

 文化庁が解散命令請求を視野に、宗教法人法に基づいて進める質問権行使については「夏にも解散命令請求が出ると見ている」。一方参加者から、信教の自由の侵害を懸念し、対応に支障が出るかと問われると、「建物は所有できなくなるが、団体は残る。信教の自由に抵触するものではなく、全く別問題」と否定した。

 元衆院議員の川内博史氏らが主催し約180人が参加した。