生駒 竜田川など緑に変色 有害性ない化学物質が原因と判明

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20230705/2050013961.html
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5日朝、奈良県生駒市を流れる竜田川などの水が緑の蛍光色に変色しているのが見つかりました。
県が川の水を分析した結果、入浴剤などに使われる「フルオレセインナトリウム」という有害性のない化学物質が原因だったことがわかりました。

5日午前5時ごろ、生駒市内を流れる竜田川が緑色になっていると市に住民から連絡があり、
市の職員が確認したところ、竜田川が広い範囲で緑の蛍光色に変色しているのが見つかりました。
原因を探るため市と県で上流側を調べたところ、竜田川に流れ込む「モチ川」から緑色の水が流れ込んでいて、
モチ川沿いの柵などには赤茶色の物質が付着しているのが見つかりました。
この物質に水をかけると緑色に変色したためこの物質が変色の原因と見て、県が川の水を分析した結果、
「フルオレセインナトリウム」という化学物質が検出されたということです。
「フルオレセインナトリウム」は入浴剤などに使われる発色剤の主成分で、人体などに有害性はないということです。
市は、周辺の住民に農業用の水などとして使わないよう呼びかけていましたが、安全が確認できたことから呼びかけを解除しました。
市は、何者かが川に投げ入れた可能性もあるとして警察とも連携して詳しい状況を調べています。

【“フルオレセイン”とは】
竜田川などで見つかったフルオレセインナトリウムについて、
天然の色素などに詳しい奈良女子大学生活環境学部食物栄養学科の高村仁知教授は「フルオレセインは
医療の分野などで使われている化学合成の人工的な色素で、眼科では角膜や網膜の傷を見やすくすることなどに利用されている。
また、水道や水路の水漏れの位置を特定する際にも用いられることがある。
食用の色素としても認可されているので、食用としても医療用としても安全だ」と話しています。

07/05 20:37