石川県金沢市の村山卓市長が6日、鹿児島県庁で塩田康一知事を表敬訪問し、金沢への養殖ブリの出荷拡大を要請した。塩田知事は「ありがたい。鹿児島の水産業の安定が期待できる」と話した。

 村山市長によると、来年春に北陸新幹線の金沢-敦賀(福井県)が開業するため、観光客の増加と海産物の消費拡大が見込まれるという。鹿児島県産の養殖ブリを「安定した量と価格が魅力で品質も高い」と評価した。

 金沢市中央卸売市場事務局によると、同市のブリの消費量は富山市に次いで全国2位という。2022年度の同市場での養殖ブリの取り扱いでは、鹿児島県産は入荷量525トン、金額約8億1300万円で、ともに5割以上を占め1位となっている。

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