ハンバーガーは米国の代表的な料理ですが、この食べ物はもともとどこの国で生まれたと思いますか? YouGovが米国の成人3425人にアンケート調査を行い、7月4日に結果を発表。すると、意外な事実が明らかになりました。

米国で生まれたと思っている人が最も多く、回答者の39%に上りました。次に多かったのが「分からない」(29%)。正しく「ドイツ」と答えた人は28%でした。4%は「他の国」と述べています。

【もともとハンバーガーはどこの国から来たと思いますか?】

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↑Germany(ドイツ)、The U.S.(米国)、Somewhere else(他の国)、Not sure(分からない)

ハンバーガー(Hamburger)の語源は、ドイツ語の「ドイツの都市・ハンブルグから(from Hamburg)」。この言葉は米国で19世後半にドイツ人の移民が急増するとともにレストランのメニューで使用されることが増えたそうです。当初はメイン料理として、バンズがない「ハンバーガー・ステーキ」が提供されていましたが、次第にバンズで挟まれるようになると「ハンバーガー・サンドイッチ」と呼ばれるようになり、短くして「ハンバーガー」になったとされています(参考: American Heritage Dictionary)。

年齢層別に見てみると、「ドイツ」と回答した人が最も少なかったのは65歳以上で、逆に最も多かったのは30~44歳の年齢層でした。しかし「米国」という回答に目を移すと、ここでも最多となったのは30~44歳の年齢層で(43%)、その次に65歳以上が来ます(42%)。また、18~29歳の場合、「米国」と「分からない」がともに32%で、「ドイツ」という回答は30%でした。45~64歳と65歳以上と比べると、18~29歳の年齢層のほうがハンバーガーの起源を正しく知っているようです。

【年齢層別に見た場合】

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↑ドイツ生まれであることを知っているのは若い世代のほうが多い

ハンバーガーはドイツから米国にやって来て、米国の文化・社会に合わせながら変化を遂げ、同国を代表する「ファーストフード」として世界に普及していきました。ハンバーガーのように、もともと海外からやって来て、受け入れ国を代表するようになった食べ物は日本でも見られます(諸説ありますが、天ぷらはその一例)。このような側面が食べ物——広くいえば文化——の魅力の一つでしょう。

【出典】

YouGov. Do you believe the food known as hamburgers are originally from…? July 4 2023

https://getnavi.jp/world/883895/