韓国で「福島原発」騒動がまたまた…!
先日、こんな発表があった。

5月までに日本を訪れた外国人観光客が約189万8900人で、そのうち韓国が国・地域別で最も多く約51万5700人だという。

こういう数字が出てくる反面、韓国の一部メディアではいまだに韓国が福島原発の処理水放出をめぐって「反対」していることが国民総意の様にいまだに伝え続けているのは、いったいどういうことなのだろうか。

こんなに多くの人が日本を訪ねているのに、いまだに「反日」を叫ぶことが「国民の総意」のはずがないではないか。そんなことは誰でもわかるはずなのに、いまだにメディアではそのような報道が続いていることには呆れる。

そんな中、さらに驚くようなニュースがまた一つ出てきた。

朝鮮日報が6月19日に報じた『韓国の全教組、ソウル地域の全教員に「汚染水反対署名」促すメール…教育部が捜査を依頼』という記事だが、なんと全国教職員労働組合(全教組)ソウル支部がソウル地域の教師約7万人に「日本の福島汚染水の放出反対」への署名を促す一斉メールを送ったことが発覚したというのだ。

それもソウル地域の全教組所属教師は約4900人だが、全教組に加入していない教師のほとんどにもメールを送信し、署名を促す悪質な行為として、韓国教育部は警察に捜査を依頼すると報じている。

このような「偏った思想」の教育者に教育される子どもの不幸を思うとツライ気持ちになるし、私自身も通った学校でそれは体験済みだ。

日本製品「廃品」運動、って…
つい先日も20歳の韓国人大学生と話す機会があったが、彼らはもう「学校(小・中・高)の先生を信じない」と言うのだ。

学校教育より塾での進学教育のほうが役に立つし、塾での講師のほうが思想的説教もなく、勉学に関しては「現実的だ」と彼は言う。

彼らにとって「日本憎し反日思想」は青春を楽しむ上で邪魔でしかないのだが、学校ではただ内申書のために黙しているということなのだ。

彼の高校時代、文在寅政権時に学校で「日本製品廃品運動」が行われ、その時も使っているにもかかわらず日本製品と言うだけで「文具や身の回りの物を捨てなければならなかった」と話す。

「自分で気に入って自分のお金で買っているのに、なぜ、捨てなければ」と後になって大きな矛盾を感じたと高校時代の話をしてくれた。

2019年の「反日・不買」の真っ只中、韓国・ソウル市の仁憲(インホン)高校の生徒3人が「学校から反日行為を強要された」として抗議した騒動があった。

大学進学を目前に彼らのとった行動は将来を左右しかねないことを誰もが理解しており、そんな違和感に進学、就職が済むまであえて誰も口に出さなかったというのが韓国の現実だろう。

それでも「戦う人たち」もいる
学生であっても政権に楯突くというのは韓国での暮らし(家族までも)の弊害になりうるのだ。この騒動(勇気)を知って、私はすぐ彼らに連絡を取り、話す機会ができたが、私の彼らへの興味は抗議に至るまでの周りの大人の反応だった。

私の著書『それでも韓国に住みますか』にも書いたが、私も学校でこういった違和感から「反逆」を起こした1人である。そんな私の反逆行為によって、私の親兄弟が多少なりとも在日コミュティーの中で肩身の狭い思いをしたことは間違いない。

そんな私の覚悟よりも、国を相手に抗議したような彼らの勇気に周りはどう反応したかが一番の興味であったのだ。