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左から、山本太郎、大石あきこ、水道橋博士(C)日刊ゲンダイ

 連日多彩なゲストを迎えて1週間ぶっ続けでやった、スタンダップコメディ・サマーフェス。皆さまありがとうございました。

 とくに盛り上がったのは、ラストの24日。れいわ新選組代表、山本太郎氏、「クソ野郎」で22万円の支払い判決を受けた大石あきこ氏、そして1年ぶりに人前に登場した水道橋博士、のお三方の登場だ。

 聞きたいことは山ほどあるが、まずは博士。発病の理由を初めて語ってくれた。彼は芸人のスタンスで、国会での活動を国民に分かりやすく報告していくつもりだった。しかし委員会に参加するとまずは一から勉強しなければならない。真面目な性格ゆえに1年生議員として謙虚に頑張っていると、議員と芸人の間のギャップに悩み、そこから精神的に病んでしまったということだった。

 大石あきこ氏は、伊藤詩織さんを山口敬之氏が「計画的に強姦した」「クソ野郎」と呟いて、氏から名誉毀損で訴えられていた。880万円要求されたが、裁判所は「計画的に強姦」の部分は主張として認めるが「クソ野郎」は誹謗中傷だとして、22万円の支払いを命じたが、大石氏はマスコミがまるで敗訴のように書くのが納得いかないと、控訴するつもりだという。

■山本太郎氏の「国会ダイブ事件」の真相

 太郎氏にはあの国会ダイブ事件を聞いた。

 実はあの時の会議前に、委員ではない他の野党議員も廊下に集まってきていた。会議の前に議長は別室で事前打ち合わせをする。そのドアの前に陣取り、会議場に行かせないようにするのが簡単で効果的だ。男4人いればできる。

 太郎氏は野党議員一人一人に話を持ちかけた。しかし、誰も本気で応えてくれない。「廃案にしろ!」と叫んでいたくせに、まさかの手のひら返し。仕方なくたった一人ダイブするしかなかった、というのが真相だ。

 どれも聴いてみなければ事情はわからない。こういうみんなが聴いている場所で、常に即答できるのは、言動に嘘がなく誤魔化すことが何もないからだ。

 まっすぐ生きている人はシンプルで、見ていてすがすがしい。これからも国会に旋風を巻き起こしていただきたい。

(ラサール石井/タレント)

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