韓国で出会った「ぼったくりタクシー」
日韓関係が良好回復に向かう中、若者たちが訪日訪韓をするようになり、両国文化に対する本音が見えるようになってきた。

訪韓をする日本人の目当ては何といっても韓国グルメと韓流聖地だろう。

韓流聖地に限っては好きなアーティストの事務所前に行っての記念撮影だったり、人気ドラマが撮影された地区も多く訪れられている。BTS10周年が催されて、ソウル、釜山に世界のアーミーたちが集まったことも記憶に新しい。

そのように訪韓する日本が、韓国で問題を起こすケースは少ないように見える。一方で、そうした日本人観光客を狙う「ぼったくりタクシー」はいまだに横行していて、空港を降りてバス乗り場に行く際にしつこくつきまとう姿がある。

私もはじめの頃、何度か乗ったことがあるが、行く場所までを言い値で提示してきた。日本から韓国に行くと異様にタクシー料金を安く感じがちなのを、この「ぼったくりタクシー」たちは知っているからとにかく用心したほうがいい。それでも“良心的”な「ぼったくりタクシー」は1000円増しで走ってくれるが、中には仁川空港から明洞まで通常7000円くらいを3万円以上請求して、警察に通報されるような事例もある。

「二度と韓国に遊びに来たくない」と…
そんな行き来が盛んになる中で、訪韓した台湾人女性の記事に目が止まった。自身のSNSで「ソウルに二度と行かない10の理由」というコメントをあげて、話題になっているのだ。

この女性は「少し前、韓国に遊びに行ったが、3日目には『二度と韓国に遊びに来たくない』という気持ちがハッキリした」と綴っている。

私も日本の方に韓国を薦めるのに「2~3泊で遊んで帰るのがちょうど良い、それ以上だと色々見えてきますよ」と話しているので、彼女の指摘に妙に納得するのだった。

そんな彼女はまず韓国の大気汚染に触れながら「韓国のせいでないことは知っているが、景色が全体的にかすんでいる」「漢江の水もきれいに見えない」と話している。

実際、この黄砂、PM2.5の被害は深刻だ。

私も毎日スマホアプリでチェックしていて、酷い日には外出しない様にしている。家から3~4分のコンビニにマスクなしで行っても、舌や喉が「ヒリヒリ」することもある。

「最悪だ」と嘆いたこと
次に「韓国は歩道の上を自動車が走り、違法駐車も多い」「歩道がへこんでいる所が多すぎる。キャリーケースを引いて歩くのは最悪だ」「道が汚くてタバコの吸い殻や吐しゃ物がいっぱい」「地形そのものも坂が多く、上り坂と下り坂の繰り返しで、雨の時に歩くのも最悪だ」と、嘆きにも聞こえるコメントが続いた。

彼女のこの言い分は私もこれまでの記事で何度も取り上げてきたことなので、言うまでもないだろう。

続けて「バスに乗るには人々の間にうまく割り込んでいかなければならない。エレベーターに乗り降りする時も同じ」「行き交う人たちとぶつかるのは普通のこと」と、私が普段ストレスに感じているのと“同じこと”が述べられている。

私はバスをあまり利用しないが、利用しない理由の一つがまったく同じなのだ。