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朝鮮人追悼会への追悼文送付を小池百合子知事に求める要請書を都の担当職員(左端)に手渡す高徳羽・在日本朝鮮人総連合会都本部常任委員会委員長(左から2人目)=2023年8月9日午前11時4分、東京都新宿区の都議会、北野隆一撮影

 関東大震災の際の朝鮮人虐殺犠牲者の追悼会を開いている在日朝鮮人らが9日、追悼文を送るよう小池百合子東京都知事に求める要請文を提出した。都庁の担当職員は「要請は知事と関係部署に伝える」と答えた。

 東京都墨田区の横網町公園にある朝鮮人追悼碑前では毎年、大震災が起きた9月1日に午前中は日本人中心の日朝協会などによる追悼式典、午後には在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)など在日朝鮮人による「同胞追悼会」が開かれる。いずれも震災時の「朝鮮人が暴動を起こした」などの流言をきっかけに自警団や軍、警察に殺害された朝鮮人らを追悼している。

 小池知事は2017年以降、それまで午前の式典に送ってきた追悼文について、「犠牲となったすべての方々に哀悼の意を表しており、個々の行事へは控える」として送らなくなった。一方、午後の追悼会は1974年に始めて以来、都知事による追悼文はなく、要請するのも震災から100年となる今回が初めてという。

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