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ビッグモーター環八世田谷店前の街路樹は枯れていた

 スカスカだった。中古車販売大手ビッグモーターに被害届を出すべく東京都が動き出した。16日、都による同社店舗前にある街路樹の土壌調査により、14店舗中9店舗から除草剤の成分が検出されたことがわかった。たしかにある店舗前の街路樹は不自然なまでにスカスカ。また店内も客一人いないスカスカぶりだった。同社買収がウワサされた人物も否定しており、救いの神はいない。

 自動車保険の保険金不正請求問題を皮切りにさまざまな問題が発覚し、揺れに揺れているビッグモーター。特に店舗前の街路樹が除草剤によって枯れさせられていた疑惑は同社の倫理観のなさを象徴するものとして話題になっている。

 全国で調査が進む街路樹問題だが、東京都でも動きがあった。都内には18店舗あるが、都は都道に面している14店舗について付近の街路樹の土壌調査をしていた。結果、9店舗で除草剤の成分が出た。16日に同社役員が都庁を訪れて謝罪したというが、都は被害届提出に向けて動き出している。

 街路樹の被害といってもさまざまだ。多摩店の場合は街路樹が無残にも伐採されていた。また、環八世田谷店前の街路樹はツツジが枯れてスカスカになっていた。同じ通りのツツジは青々と茂っているのに比べるとまったく違う。この店舗前だけ冬が訪れているかのごとく枯れて葉も少ないのだ。

 また、お盆シーズンということもあるが、店内も人の気配がせずスカスカ。関東在住の男性は「神奈川県のビッグモーターも同じようにスカスカでしたよ。そこは店内が広くて、ガラス張りだから丸見えなんですけど、店員がヒマそうにしていました」と指摘。さすがに客足が鈍くなっているようだ。

 同社は銀行団に借入金0億円の借り換え要請をしていたが却下されていた。同社は90億円を預金で返済することになるという。ITライターは「X(旧ツイッター)上で話題になったのが、現役社員のつぶやきです。給料が下がったという内容でした」と明かした。客が減り、銀行の協力も得られないとなると経営は苦しくなりそうだ。

 だからこそ救いの神がいるのかどうかという話になってくる。現代ビジネスが15日配信した記事では、ホリエモンこと堀江貴文氏やZOZOTOWNを立ち上げた前澤友作氏らが買収すれば「面白い復活劇が見られるかもしれない」と指摘していた。

 そうなれば話題になることは間違いないが…。元ビッグモーター幹部で中古車販売会社の経営をする中野優作氏はXで「みんな妄想するのが大好きだなぁ」とこの記事に言及。これに対して堀江氏が「いやいやいや、流石にそれはやりたくないなー。モチベーションが湧きませんね、この手の案件は」と否定していた。

 街路樹だけでなく未来もスカスカなのか。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/273207