https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/750w/img_fb691319a414d20f80249284f58c6bae316788.jpg

 コロナ禍によって、飴(ハードキャンディ)市場の販売金額が、2019年の1069億円から2022年の983億円と、約100億円減少した。そんななか、意外なヒット商品として、『味のしない?飴』が話題だ。

 この夏登場した新商品で、不思議な口当たりがSNSで大人気となり、発売1カ月で品薄状態になっている所もあるという。人によっては、ほんのり甘さを感じる程度で、ほとんど無味だ。原材料は食物繊維と、一部の発酵食品に含まれる糖質のエリスリトールのみでできている。

 発売元である「ローソン」コミュニケーション本部 広報部の杉木創也氏は、コロナ禍で生活様式が変わり、「マスクをしながら口の中を潤わせたい」というニーズが生まれたことが背景にあると語る。しかしながら、マスクをしながらミント味の飴をなめると、目に染みるうえ、甘い飴をずっとなめているのは「少ししんどい」こともあり、無味の飴を思いついた、と杉木さんは語る。

 社内では当初、「味がしないのに誰が買うの」といった声も出ていたが、「絶対にニーズがある」と説得して、商品化にこぎ着けた。ふたを開けてみると、ローソン一部店舗で、未発売のテスト商品を試売し、人気を調べる「テスト品総選挙」でダントツ1位になるなどの大反響だった。

 実際になめた消費者からは「味がないからずっとなめてても飽きない」といった声があるほか、SNS上では「虚無味」といった異名も。

 元週刊SPA!副編集長の田辺健二が「無味。どれだけなめても味が出てこない、不思議な感覚」がコメントすると、千原ジュニアは「ボタンでええやん」とツッコミを入れるが、タレントのくりえみからは「もの寂しさをなくすため」になめることで、禁煙やダイエットに応用できる可能性が示された。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

https://times.abema.tv/articles/-/10091571