なぜ、審判団は判定を覆してしまったのだろうか。マイクを握った責任審判・敷田三塁塁審の説明を聞いて脳裏を駆け巡ったのは、悪しき前例にならなければいいのだが、という思いだった。

【写真】鬼の形相で猛抗議する岡田監督
https://www.daily.co.jp/tigers/2023/08/19/0016716190.shtml?pp=2

 18日に横浜スタジアムで行われたDeNA−阪神戦。九回1死一塁で、1点を追った阪神は代走・熊谷が二盗を仕掛けた。捕手・山本の送球はワンバウンドとなって二塁やや右にそれた。熊谷はトップスピードを維持したまま二塁に滑り込んだ。ベースカバーに入った遊撃・京田の体勢は崩れていたが、懸命に捕球してタッチまで持ち込んだ。タイミングはセーフ。小林二塁塁審の両手は横に広がった。それでもDeNA・三浦監督はリクエストを要求した。

 ビジョンにスロー映像が流れる。京田の左足が二塁ベースをふさぐ形になり、熊谷の足がベースに触れるスペースを覆い隠していた。明らかに邪魔となっていた。

 敷田三塁塁審はリプレー検証を経て、ジャッジを伝える前にマイクを握った。「セカンドベースのところで走者と野手が接触しましたが、(走塁)妨害ではないと致しました。よってアウト。試合を再開します」とアナウンスするとDeNAベンチは沸き返り、阪神・岡田監督は勢いよく三塁ベンチを飛び出した。

 リクエストを経た判定結果に異議を唱えることは禁止されている。だが、岡田監督は「放送が聞こえなかったから」(敷田審判)と説明を求め、審判団の見解には「足をあんな形でふさいでいた。妨害」だと納得しなかった。血相を変えて審判団に詰め寄る場面もあり、三塁側と左翼スタンドからは「岡田コール」が鳴り響いた。

 敷田三塁塁審は「故意とかいうのはないので、偶然あの形になった。お互い精いっぱいのプレーをしてああいう形になったので、ベースに届かないのはアウトにするしかないという答えを出しました」と京田の行為が故意ではなく、偶然に起こったプレーだから走塁妨害を適用しないと説明した。

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8/19(土) 10:00配信   デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/df2cfe6054551b1e6de5489a2c14715239d496ae