0001きつねうどん ★
2023/08/19(土) 20:51:42.43ID:mePb94jx韓国ドラマ『梨泰院クラス』のパク・ソジュンが主演、映画『ベイビー・ブローカー』などでも注目を集めた歌手・IUと共演したことでも話題の『ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~』。韓国では2023年4月に公開され、公開から15日間で観客動員数100万人を突破するなど、爆発的なヒットとなった。
公開当初から話題になっていた本作だが、7月末からNetflixで配信開始されると、じわじわとランキングが上昇。Netflixグローバルトップ10(7月24日~30日)の映画・非英語部門で、初登場3位を獲得した。
本作は不祥事を起こして選手生命の危機に立たされたサッカー選手ユン・ホンデが、半ば強引にホームレス・ワールドカップに挑戦する韓国代表の監督に就任させられ、ドキュメンタリー番組を制作するプロデューサーのイ・ソミン(IU)とともに四苦八苦しながらも大会へ挑戦していくというストーリーだ。
崖っぷちのサッカー選手と、社会的にも厳しい状況に置かれるホームレスが力を合わせてひとつの目標に向かう。どちらも当初は挑戦に前向きではなかったが、ホームレス・ワールドカップを通して自らの運命を少しずつ変えようという意思を示しはじめる――。
決して何か大きなことを成し遂げるわけではないのだが、大の大人が一生懸命に取り組んでいる姿を見るだけでもグッと来る何かを感じさせてくれる。ハートウォーミングの要素も取り入れられた、単に笑えるだけのコメディ映画という作りにはなっていない。
また、 “スポ根”作品としてのベタな要素が盛り込まれているのも特徴のひとつ。精神的に問題を抱えるエースの登場など、予想がつく展開も多く、“古臭い”という声もあるだろう。だが、困難に立ち向かっていく彼らを見ていると、そうした予想できる展開でさえも心地よく感じることができるのだ。
「ドキュメンタリー」というもうひとつの目線が入っていることも作品全体の客観性を高めている。
当初、プロデューサーであるイ・ソミンが持っていた「ドキュメンタリー番組を撮りたい」という気持ちは作品にとってノイズになるのではないかと思われたが、蓋を開けてみると、そうではなかった。むしろドキュメンタリーという目線を入れることで、ホームレスたちの姿を自然に描くことができているのだ。
すなわち、彼ら自身の不真面目な部分や家庭の問題など、なるべくして今の状況に陥っているということをドキュメンタリー目線で見せることにより、その後の作品の中での成長をより顕著に感じることができるようになっている。
ハートウォーミング、スポ根、そして成長物語としても楽しむことができる本作品。人生を好転させたいと願うすべての人々の背中を押してくれるはずだ。
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