自民党女性局長の松川るい参院議員(大阪選挙区)は21日までに、局長の辞任届を党執行部に提出した。自身を含む女性局メンバーが、フランス研修中に「観光旅行」と受け取られかねない写真をSNSに投稿し、大炎上≠オたことの責任を取るようだ。ただ、党内からも「説明責任」の不十分さを指摘する声が出ている。

【画像】松川るい議員がSNSに投稿した、パリ・エッフェル塔前でポーズを取る写真
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「SNS上の発信に不適切なものがあった。誤解を与えたことを反省している」

松川氏は今月1日、自民党本部で記者団にこう釈明した。

女性局は7月末、フランス研修を行った。その合間にパリの観光名所「エッフェル塔」の前で塔のポーズを取った写真や、食事の写真などをSNSに投稿し、批判を浴びた。

ただ、その後も、週刊誌やワイドショーなどが、「3泊5日で、6時間しか研修時間がなかった」「子供連れだった」「セーヌ川でのディナークルーズがあった」などと報じ、騒動は収まっていない。

松川氏を国会に送り出した大阪の視線も厳しい。

自民党枚方市支部の支部長、出来成元(でき・しげちか)元大阪府議は7日付で、松川氏を選挙区支部長から更迭するよう求める申し入れ書を茂木敏充幹事長に送り、ネットで公表した。

背景には、大阪で絶大な勢力を誇る日本維新の会と対峙(たいじ)する大阪・自民党の厳しい実情がある。4月の統一地方選でも、自民党は大敗を喫した。こうしたなか、松川氏の言動が地元有権者の怒りを買っているのだ。

茂木氏らは22日、役員会で松川氏の辞表の扱いを協議するという。

前出の出来氏は22日朝、「国民が質素な生活や遊びをするなか、地元有権者から『議員になると自由なことができるのか』という怒りがあった。国民の関心は高く、松川氏の女性局長辞任の判断はもっと早い方が良かった。国会議員に留まる以上、(メディアが指摘した疑問について)説明責任を果たす必要がある」と語った。


8/22(火) 17:00配信 夕刊フジ
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