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朝鮮人や中国人を虐殺した史実と向き合うよう呼びかける実行委員=25日、東京都千代田区で

 9月1日の関東大震災100年にあわせ、「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会」などの追悼行事が東京都内や川崎市で企画されている。実行委員会が25日、東京都内で記者会見を開き「再発を許さない共生社会への第一歩を」と訴えた。

 実行委は、一橋大の田中宏名誉教授や政策アナリストの古賀茂明さんら192人が呼びかけ人となり、差別反対などを訴える130団体が賛同団体に名を連ねた。会見では、事務局長の藤田高景さんが「日本政府は虐殺を謝罪して、アジアの平和と友好のために出直すべきだ」と強調。追悼行事の神奈川実行委員会代表のる山本すみ子さんは「虐殺はなかったとする歴史修正主義にどう立ち向かうかを考えなければならない」と話した。

 犠牲者追悼大会は8月31日午後6時15分、文京区の文京シビックホールで。国家とメディア、民衆の責任に焦点を当てた特別報告、犠牲者遺族のあいさつがある。参加費1000円。

 東京・永田町の国会正門前では9月2日午後7時に「国会前キャンドル集会」を開き、日本政府への抗議文を読む。川崎市の在日大韓基督教会川崎教会では3日午後5時半、「関東大震災におけるレイシズムとジェノサイド」がテーマのシンポジウムを開催。問い合わせは、村山首相談話の会へ。(中村真暁)

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