選挙戦略や党運営、重要政策を巡る方針と、さまざまな懸案に関する野党幹部らの発言を採録した「今週の野党」をお届けします。

風評被害対策に力を

立憲民主党・泉健太代表

なし崩し的に地元の声を無視して放出することに多くの国民が不安や疑念を持っている。風評被害対策にもっと力を入れ、全国民に説明していくべきだ。

(24日に記者団に、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始に関して)

勝手連的に応援

立憲民主党・岡田克也幹事長

私の判断ではない。各党は勝手連的に応援しているという状況だ。そういう中で、たまたま同じ日に(演説と)なった。それを「だめだ」とか「いい」とか言う立場に私はない。

(22日の記者会見、共産党の小池晃書記局長と並んで岩手県知事選の野党系候補を応援したことについて)

「3点セット」をオープンに

日本維新の会・吉村洋文共同代表(大阪府知事)

氷山の一角だ。SNS(交流サイト)にアップしたからばれただけで、同じようなことは多く行われているのではないか。海外視察そのものが悪いというわけではないが、国民にどういう還元がされているのかが全く見えない。行程表、領収書、成果物の「3点セット」をオープンにするべきだ。

(24日に記者団に、自民党の松川るい参院議員らのフランス研修中の写真が「観光のようだ」と批判された問題で)

自衛隊違憲論の解消を

国民民主党・玉木雄一郎代表

最も憲法の規範性が骨抜きになっているのが9条だ。改正は必要だと思っている。(自衛隊の)組織と行為の違憲論を同時に解消するような意味のある9条改正をぜひ進めていきたい。

(21日の党代表選候補者共同記者会見、憲法改正を巡り)

立憲主義に反する憲法9条

国民民主党・前原誠司代表代行

憲法改正の最大のポイントは9条だ。(起草した時点で)自衛隊を想定してないのが憲法であり、後付けのあやふやな議論をしてきた。立憲主義に一番反しているのが9条だ。9条こそ中核の議論だ。

(21日の党代表選候補者共同記者会見、憲法改正を巡り)

共産党という存在が不可欠

共産党・小池晃書記局長

なぜ「非共産」とおっしゃるのか、その理由が全く分からない。自民党政治を終わらせるのであれば共産党という存在が不可欠ではないか。私には理解できない。

(21日の記者会見、国民民主党代表選に立候補した前原誠司代表代行の主張について)

https://www.sankei.com/article/20230826-PFXAUSJEPBLWXFYQU4OFT4YMCE/