通報で駆け付けた警察官に特殊警棒で殴りかかったとして、兵庫県警尼崎北署は27日、公務執行妨害の疑いで、同県尼崎市の無職女(56)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は27日午前5時50分ごろ、尼崎市水堂町4の自宅マンションの廊下で、同署の男性巡査部長(42)に伸縮式の特殊警棒(最大長さ約80センチ)で殴りかかり、職務を妨害した疑い。調べに「警察官に殴りかかったことは一切ありません」と容疑を否認しているという。

 同署によると、この約30分前に同じマンションの住民から「男の人が倒れて血を流している。警察を呼んでほしいと言っている」と110番があり、現場に急行。女が左手にナイフ(刃渡り約12センチ)、右手に特殊警棒を持って立っていたため巡査部長らが取り上げようとしたところ、特殊警棒を振り上げ殴りかかってきたという。巡査部長にけがはなかった。

 男性はこのマンションの住民といい、ナイフで顔を切られていた。命に別状はないという。

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