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抗議声明を出した実行委の宮川委員長(右)=都庁で

 九月一日に都立横網町公園(東京都墨田区)で開かれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人の犠牲者追悼式典実行委員会は二十八日、都庁で記者会見を開き、小池百合子知事が今年も追悼文の送付を見送るとした対応に「二度と同じことを繰り返さないため、過去から目を背けないでほしい」として、抗議声明を出したと明らかにした。

 小池知事は「都慰霊協会が営む大法要で、犠牲となったすべての人に哀悼の意を表している」として、就任二年目の二〇一七年から追悼文の送付を取りやめている。会見で、実行委の宮川泰彦委員長は「自然災害で亡くなった人と虐殺で殺された人をひとくくりで追悼はできない」と批判した。

 また声明では、二〇二〇年に都がヘイトスピーチ認定した保守系団体「そよ風」がHP上で、同じ日に同公園で集会を開くと告知している点にも触れ、都に対し、公園の使用を許可しないよう求めている。(渡辺真由子)

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