5日未明、北海道北部の利尻島沖で、25歳の男性が刺し網漁船から海中に転落し、およそ4時間漂流したのち救助されました。
 男性にけがはありません。

 稚内海上保安部によりますと、5日午前2時ごろ、利尻島の石崎灯台から約10キロの沖合で、近くで操業していた船が無人の漁船を見つけ、118番通報しました。
 巡視艇などが捜索にあたり、漁船が発見されてからおよそ4時間後の午前6時すぎ、漁船から約9キロ離れた海上で、漂流している男性を発見し、救助しました。
 救助されたのは、利尻富士町に住む25歳の漁師の男性で、けがはありません。
 男性は当時、1人で船に乗り込み漁をしていましたが、作業中、足が漁具にひっかかって海に転落したとみられています。
 また着用していた救命胴衣について男性は「海中で邪魔だから脱いだ」などと話していて、発見時は立ち泳ぎをしていたということです。
 稚内海上保安部が、詳しい状況を調べています。

 5日、午前4時50分ごろの現地の天気は曇りで、気温22度、海水温23度、南の風約5メートル、波の高さが1メートルほどでした。

https://www.hbc.co.jp/news/57c4031e360c95545a97fbc85ab67951.html