突然ですが、野糞経験はありますか?

トイレのない自然にハイキングや登山に行くと、大自然のなかでウンチ、通称「野糞」をせざるを得ない。

分解されにくいティッシュやトイレットペーパーの放置など、なんだかネガティヴなイメージがある野糞だけど、作法さえ守れば自然にとってありがたいゴチソウになる。

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© Avia Revivi/Facebook

奈良の鹿せんべいみたいなこれ、工業デザインを勉強する学生Avia Reviviによって開発された自然の中に放置していいトイレットペーパー「O-SOW」。

デリケートな部分を拭くことを考慮して、素材には柔軟性のあるオレンジスライスに柔らかさを出すアロエベラを使用している。じつは柑橘類は分解するスピードが早く、ヒトのウンチに含まれる大腸菌が組み合わされることによって、その分解スピードが増すんだとか。

そして、このトイレットペーパーの最大のポイントは「種」。

よく見てみると、ペーパーの中に種子が織り込まれているのを確認できるはず。ウンチをした後にお尻を拭き、これらの種と共に散布されると、オレンジスライスの分解力とヒトのウンチが養分となり種の成長を促進するという仕組み。

つまり、お尻にも自然に優しく、放置しても罪悪感ゼロという完璧な「相乗効果」を生み出すのだ。さらに、ユーザーは旅行先の植物の生息環境に応じて持参する種別にトイレットペーパーを選ぶこともできるから、ヒトはウンチをすることで自然に貢献できるというわけ。

ウンチが地球を綺麗にする……ちょっと混乱するけど、そんな未来も遠くなさそうだ。

https://tabi-labo.com/307514/wt-seeded-toiletpaper-encourages-plants-to-grow