「事件続き」の韓国
最近の韓国は殺伐としてきた。

今、韓国は7月21日に新林(シンリン)駅近くで通り魔殺人事件が発生して1人が死亡、3人が負傷したことをきっかけに、まるで“触発”されたような事件が続いている。

8月3日にはソウル市郊外の京畿道城南市のデパートで男女計14人が腹や背などを負傷した通り魔事件が発生し、8月19日には弘大入口(ホンデイプク)駅から合井(ハプチョン)駅に向かう地下鉄2号線の列車内で、凶器を持った男によって20代男性2人を負傷した事件も発生している。

7月21日に起きた新林駅通り魔殺人事件以降、ネットでは数多くの模倣的な殺人予告があがり、予告された江南(カンナム)駅では重武装の警察特殊部隊と装甲車まで配備されていた。警察特殊部隊の重装備は小銃とけん銃で武装し、戦術装甲車は駅近辺に10台も配備されていたのだ。

またこの配備がされる前日には江南駅近辺で護身用スプレーの無料配布も行われ、街ゆく人々は日々、緊張感が高まっている。

そんな中、中学生が通り魔に間違えられて警察官に暴行を受けたり、車同士で目があったとドライバーがバットを持って一方の車を脅したりと、猛暑の中での“不快な現象”が至る所で起きている。

韓国「不安の構造」
先日も訪韓をするビジネスマンがSNSで現地の状況を調べても行きたくないという気持ちを話していたが、いまの韓国ではいつどこで命に関わる災難に遭うかわからない状況だといっても言い過ぎではないほどに“おかしな事件”が相次いでいるのだ。

さらに、韓国社会では日常的に詐欺も横行しており、もはや目に入るものの多くが不安を煽る社会構造になってきたと思うのだ。

最近、チョンセ(不動産保証金)詐欺が大きな話題だったが、韓国土地住宅公社もある業者の手抜き工事によって販売したマンションの柱の鉄筋が抜けており、地下駐車場が崩壊する事件があった。

国の機関である韓国土地住宅公社ですらこうならば、民間企業はとも思えてならない。

政治家は政治家で最大野党『共に民主党』は、党代表の李在明氏を筆頭に毎日議員の何らかの疑惑、不祥事が報道されている。そして韓国の一部メディアは相変わらずそういった野党、左派団体のデマな主張を拡散し続け、煽っている。

「文在寅の亡霊」が歩いている
韓国では、いまだに「従北思想」にどっぷり浸かっていた文在寅政権下の人たちが多く残り、声高に叫んでいるのが現実だ。彼らは、根に「反日」が植え付けられている人たちだと思う。そう思わないと、デマまでまき散らしてこんな言動をすることのおかしさを理解できないからだ。

しかし、韓国は資本主義、民主主義の国のはずだ。本来はあちら側(共産圏、権威主義)からすればこちら側に賛同できないし、こちら側(資本主義、民主主義)からすればあちら側に賛同できない。

一方で、あちら側の国ではこちら側の様な資本主義的思想は徹底的に抹殺、排除されているが、こちら側に住む、移住しているあちら側の人は資本主義な生活を満喫しながら主張だけは左派思想論で訴えているわけだ。

そして、資本主義な韓国でも、左派思想の集大成として文在寅政権が誕生して、いまもその影響力は大きいというのが現実なのだ。そんな社会で生きることの“生きづらさ”というのは、住んで見ないとわからない。いろいろな物騒な事件が相次ぐ、韓国ではいまだに「文在寅の亡霊」が歩いているーーそんなことを思わずにはいられないのだ。

https://gendai.media/articles/-/115346